ソフトバンクモバイルは5日、プリペイド式(前払い)のサービス「プリモバイル」において、契約から1年以内の解約(MNPによる転出を含める)において、契約解除料(9,975円)を設定すると発表した。4月4日の契約分から適用開始となる。ただし、自動解約の場合は契約解除料は発生しない。
「プリモバイル」には、プリペイドカード登録翌日から60日間の「利用有効期間」と、「利用有効期間」の終了翌日から360日間の「電話番号有効期間」が設定されている。この「電話番号有効期間」に新しいプリペイドカードの登録がない場合は自動解約となる。この場合のみ契約解除料が発生しない。
契約解除料の設定以外では、サービス内容に変更はない。基本使用料は無料、300円で最大30日間S!メールが使い放題、継続利用はリチャージするだけ、国内からの国際電話も可能などの特長はそのままだ。また、通話料は全国一律9円/6秒となっている。
プリモバイルに契約解除料が設定されることになった理由は1年以内、特に短期で解約するユーザーが増加したためということだ。
携帯電話の購入においてMNPを利用すると、実質0円で購入できる例もあるなど、かなり格安で入手できる。普通に機種変更するよりも、一旦プリモバイルを利用し、その番号を使ってMNPでお目当ての端末を購入し、その端末に既存端末のSIMカードを挿す、という手順を踏む方がおトクになる例がある。もちろん、このやり方は普通に機種変更することに比べればややこしい。
しかし、こういった事例ではプリモバイルはただ単に踏み台として利用されているだけになってしまう。MNPで解約するユーザーが急増すれば、サービスの維持に支障が生じ、本来の役割を十分に果たすことができなくなる恐れがあるため、契約解除料が設定されることになったことは自然な流れかもしれない。
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