Androidニュース&アプリ情報メディア

ソニー、スマートフォンなどのモバイル機器向けに「TransferJet」規格対応LSIを商品化。8月に出荷開始へ。「かざす」通信で350Mbpsの転送速度実現

ソニーは23日、近距離無線通信技術「TransferJet(トランスファージェット)」規格に対応した新しいLSIを商品化すると発表した。今回発表された新LSI「CXD3271GW」は、スマートフォンなどのモバイル機器向けに開発されたもので、350Mbpsの転送速度と、業界最高の受信感度を持つ点、さらには従来モデルと比べて低消費電力化を実現した点などが魅力とされる。

CXD3271GW

同社はこのLSIを8月より出荷開始する予定で、サンプル価格は500円となっている。

スマートフォン業界において“近距離無線通信技術”と言えば、最近では「NFC」(Near Field Communication)がよく聞かれる言葉だが、「TransferJet」も超高速のデータ通信ができる規格として注目を集めている。データ通信の際は、対応端末同士を「かざす」点は「NFC」などと同様だ。

特に、写真や動画といったサイズの大きなデータを扱うデジタルカメラのような製品とパソコン間などでのデータの転送手段として重宝されるものと期待されている。この用途はスマートフォンやタブレットでも同様に期待されるものと予想され、今回商品化が発表された「CXD3271GW」が搭載された端末が近い将来に市場に登場し、普及する可能性は十分にある。

「CXD3271GW」は、「TransferJet」の理論的最高実効速度である375Mbpsに迫る350Mbps以上の転送速度を実現し、高い受信感度を持つ。さらに、従来モデル「CXD3268AGW」と比べて34%の低消費電力化も達成している。

ソニーは、このLSIのAndroid(アンドロイド)端末への搭載を容易にするために、これまで開発者向けに提供してきたLinux版のソフトウェアディベロップメントキットに加え、Android版のソフトウェアディベロップメントキットも提供する。

LSIの外形サイズは6.0×6.0×0.72mm(Max)だ。

【情報元、参考リンク】
ソニー/プレスリリース

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件