CXD3271GW |
同社はこのLSIを8月より出荷開始する予定で、サンプル価格は500円となっている。
スマートフォン業界において“近距離無線通信技術”と言えば、最近では「NFC」(Near Field Communication)がよく聞かれる言葉だが、「TransferJet」も超高速のデータ通信ができる規格として注目を集めている。データ通信の際は、対応端末同士を「かざす」点は「NFC」などと同様だ。
特に、写真や動画といったサイズの大きなデータを扱うデジタルカメラのような製品とパソコン間などでのデータの転送手段として重宝されるものと期待されている。この用途はスマートフォンやタブレットでも同様に期待されるものと予想され、今回商品化が発表された「CXD3271GW」が搭載された端末が近い将来に市場に登場し、普及する可能性は十分にある。
「CXD3271GW」は、「TransferJet」の理論的最高実効速度である375Mbpsに迫る350Mbps以上の転送速度を実現し、高い受信感度を持つ。さらに、従来モデル「CXD3268AGW」と比べて34%の低消費電力化も達成している。
ソニーは、このLSIのAndroid(アンドロイド)端末への搭載を容易にするために、これまで開発者向けに提供してきたLinux版のソフトウェアディベロップメントキットに加え、Android版のソフトウェアディベロップメントキットも提供する。
LSIの外形サイズは6.0×6.0×0.72mm(Max)だ。
【情報元、参考リンク】
ソニー/プレスリリース