ファーウェイ(Huawei)は27日(現地時間)、スペイン・バルセロナで世界初となるクアッドコアCPUを搭載した10インチのAndroid(アンドロイド)タブレット「MediaPad 10 FHD」を発表した。現地では同日からモバイル業界の展示会「Mobile World Congress 2012」が開催されており、同社はそれに合わせて発表した。
MediaPad 10 FHDは、Android 4.0、1.5GHzのクアッドコアプロセッサ、10インチのIPSフルHD液晶を搭載したハイスペック端末。プロセッサには業界最小となるファーウェイ製の1.5GHz K3クアッドコアプロセッサを採用し、高画質の動画再生や大規模な3Dゲームの処理も高速に行うことが可能とされている。
特に3Dグラフィックプロセッシングも可能とするK3チップの組込みGPUの高い処理能力で、それらのグラフィカルなデータを扱う能力も得られているようだ。
ネットワークではLTEを含む複数の規格に対応し、通信速度は最大で84Mbpsまで対応可能だ。
そして特筆すべき点は10インチのIPSフルHD液晶だ。フルHDなので、解像度は1920×1200。もはやデスクトップPC用のモニター並の解像度であり、PC用のウェブサイトなども十分に表示することができる。高画質動画の視聴の際にも嬉しい。
カメラはオーソドックスな構成で、有効画素数約800万画素のメインカメラを背面に、約130万画素のサブカメラを前面に搭載する。
また、ボディの厚みは8.8mm、重さは約598g。
リリース時期は今年の第2四半期(4月~6月)の予定となっている。
なお、同社のチェアマン、リチャード・ユー(Richard Yu)氏は、MediaPad 10 FHDの発表に際して次のように述べている。
「多くのユーザーの皆様はゲーム、マルチメディアコンテンツ、インターネット検索、電子書籍などでタブレットを使用されています。私たちは高速さ、処理能力の高さ、ウェブ閲覧機能、高品質なディスプレイとオーディオなどエンターテイメントに必要な性能と機能をこのコンパクトで持ち運びに便利な『MediaPad 10 FHD』に搭載しました」
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