101SI |
ウィルコムから承継した2.5GHz帯を使用する広帯域の移動無線アクセスシステム「XGP」を高度化させた「AXGP」(Advanced eXtended Global Platform)によるデータ通信サービスで、海外での導入も進む次世代通信規格の一つである「TD-LTE」との互換性も持つ。
対応エリアは2011年度末(2012年3月末)には札幌市、さいたま市、千葉市、東京23区、横浜市、川崎市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市および上記周辺都市、2012年度末(2013年3月末)には全国政令指定都市の人口カバー率を99%まで拡大する予定だ。
気になる料金プランは、「4Gデータし放題フラット」が月額5,985円で提供される。
ただし、4月30日までの「4Gデータ通信スタートキャンペーン」期間中に申し込んだ場合は、月額4,980円に割引される。この割引は適用期限がないので、ずっと割引される。また、すでにスマートフォンやタブレットを利用しているユーザーの方向けには4月30日までに契約すると月額3,880円になる「スマホセット割」が提供される。この割引キャンペーンも適用期限はない。
さらに、通常は「4Gデータし放題フラット」の料金に加えて4Gデータ通信基本料が525円/月かかるが、「スマホセット割」の場合は無料だ。
このサービスを利用する上で注意したいのはデータ通信量だ。
2012年10月以降、毎月の利用データ量が5GBを超えた場合、請求月末まで通信速度が送受信最大128kbpsに制限される。ただし、5GB超過後、2GB毎に2,625円を支払うことで、5GBを超えた通信でも制限なく利用できる。この利用データ量は、My SoftBankでEメールアドレスを登録することによって、メールでのお知らせを受けることもできる。メールお知らせの登録は2012年7月以降に受付開始予定。
「SoftBank 4G」のスタートに合わせて、ソフトバンクは対応端末をリリースする。セイコーインスツル製のモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」(以下、101SI)だ。101SIは「SoftBank 4G」と「ULTRA SPEED」に対応する。「SoftBank 4G」のエリア内では下り最大76Mbps、「ULTRA SPEED」のエリア内では下り最大42Mbpsとなる。
「SoftBank 4G」の理論的最大速度が110Mbpsなのに、101SIの最大速度が76Mbpsなのは何故かというと、ハードウェアの仕様上の理由となる。暫くの間、「SoftBank 4G」のエリアは限られるため、どうしても「ULTRA SPEED」への対応も図る必要がある。そうでなければデータ通信ができないエリアが多くなり、実用性が乏しくなるからだ。しかし、「ULTRA SPEED」への対応も考慮した結果、実際に「SoftBank 4G」で利用できる最大速度は76Mbpsになったということだ。
なお、「SoftBank 4G」専用端末であれば現在の技術でも下り最大110Mbpsを実現できる。さらに、将来的なモデルでは「ULTRA SPEED」との両対応モデルでも「SoftBank 4G」の通信速度が76Mbpsから引き上げられる可能性もあるということだ。
101SIのボディサイズは約64×100×16.1mm、重さは約110g、連続通信時間は「SoftBank 4G」の場合が約3時間、3Gの場合が約3.5時間となっている。ちなみに101SIにはモバイルバッテリーが同梱されるので、それを利用すればより長い時間の通信が可能だ。
Wi-Fi(無線LAN)はIEEE802.11b/g/n準拠で、同時接続可能なWi-Fi機器の台数は10台となっている。
101SIの発売日も24日だ。
【情報元、参考リンク】
ソフトバンクモバイル/プレスリリース