富士通は6日、通信事業者向けの屋内小型基地局「BroadOne LTEフェムトセル」を発表した。昨今、スマートフォンの普及により、国内通信各社においても通信データ量の急激な増加が進んでおり、通信事業者は無線通信容量の拡大が急務となっている。
この件は各メディアでも度々話題に上る話であり、通信各社共通の課題だ。
無線通信容量拡大にあたっては、LTEなどの次世代通信の導入や、周波数拡大による無線の広帯域化、無線LAN(Wi-Fi)の利用によるオフロード化などの施策があるが、他にも一つの基地局がカバーする範囲を小さくし、通信容量の大容量化、高品質化を図る小ゾーン対応などが必要になるとされている。
「BroadOne LTEフェムトセル」は6日から通信事業者向けに販売開始となる屋内向けの小型基地局で、ブロードバンド回線に接続するだけで利用可能な手軽さと、性能面に利点を持つ。設置にあたり、通信事業者が屋外マクロ基地局への設定作業を行う必要がなく、フェムトセル本体が干渉を軽減する技術を実現している。
さらに、LTEとWi-Fiのシームレスな切り替えも可能となっている。最大で8台までの端末を接続できる。
出荷時期は2012年度第2四半期から。同社は2015年度末までに累計100万台の販売目標を掲げている。
「BroadOne LTEフェムトセル」は、10日から米ラスベガスで開催される家電見本市「2012 International CES」及び、2月にスペインで開催されるモバイル通信技術に関する見本市「Mobile World Congress」に出展される。
通信環境の整備は今後訪れることが予想されるフィーチャーフォンからスマートフォンへの本格的な移行に備えて、非常に重要な課題であり、各社が取り組みを進めている。
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富士通/プレスリリース
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