NTTドコモは30日、有機野菜、低農薬野菜及び無添加食品の宅配サービスを手掛けるらでぃっしゅぼーやを買収すると発表した。NTTドコモは31日から3月12日までの期間、らでぃっしゅぼーやの発行済普通株式等3,706,600株以上(所有割合51%以上)の取得を条件とする株式公開買付けを行う。
本件についてNTTドコモはらでぃっしゅぼーやの筆頭株主であるジャフコ・バイアウト2号投資事業有限責任組合と大株主であるJAFCO Buyout No.2 Investment Limited Partnership (Cayman)L.P.との間で契約締結し、両社が所有するらでぃっしゅぼーやの普通株式の全てを公開買付けすることについての合意を得ている。
また、NTTドコモ、らでぃっしゅぼーやに加え、ローソンも業務提携及び資本提携の検討に向けて基本合意している。NTTドコモは公開買付けによって取得するらでぃっしゅぼーやの株式の一部を、原則としてNTTドコモがらでぃっしゅぼーやを完全子会社化した後に、ローソンへ公開買付価格で譲渡する。ローソンはらでぃっしゅぼーやへ最大20%出資する見込み。
NTTドコモ、らでぃっしゅぼーや、ローソンの3社は、NTTドコモが保有するモバイルITノウハウ、約6,000万件の顧客基盤、ローソン及びらでぃっしゅぼーやが保有する物流ノウハウなどを融合させ、らでぃっしゅぼーやの野菜・食品宅配サービスを様々な形で拡大・発展させる計画。その一環としてローソンとらでぃっしゅぼーやによる共同物流センターの構築などによる物流機能の効率化も挙げられる。
NTTドコモは、同社が目指す「モバイルを核とする総合サービス企業」へのチャレンジにおいて、「食品」も重要な商材であると捉えているという。日々の生活の根幹をなす食品は、日常的に利用されるモバイル端末との親和性が高いとの判断から、同社の約6,000万人の顧客基盤への総客の仕組みを活用した宅配市場の拡大が見込めると考えたという。
NTTドコモのスマートフォン、タブレット等のモバイル端末、そして各種サービスと組み合わせることで、らでぃっしゅぼーやの商品展開、両社の顧客満足度を相互に向上できるものと期待しているようだ。
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース1、2
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