発表会で展示されたパネル。 |
CPUには、Samsungのオリジナルである「S5PC210」を採用。NTTドコモの「GALAXY SII」(SC-02C)が同じS5PC210で1.2GHz駆動だったのに対し、1.4GHzに高速化された(ちなみに、ドコモの「GALAXY SII LTE」(SC-03D)は1.5GHz駆動のQualcomm APQ8060を採用。ほぼ同等性能といえよう)。
国内で販売されるGALAXY SIIシリーズの中では、唯一、解像度1280×720のHDディスプレイに対応。1280×720という解像度は、従来の800×480に比べて1画面のデータ量が2.4倍となるため、高い処理性能が要求されるが、従来通りの高速スクロールを実現している。
しかもディスプレイは、自ら発光するため、鮮やかで視野角が広いAMOLED(有機EL)を採用しており、とても美しい。斜めから見ても色が変化することがない。サイズが4.7型と巨大なため、文字があまり小さくならずに済んでいる。
下に掲載した動画で、HDディスプレイの情報量の豊富さが標準的なノートパソコンの画面(1366×768)にも匹敵する点や、1画面あたり従来ディスプレイに比べて約2.4倍のデータ処理が必要にも関わらず、従来通りの高速スクロールを実現している点、そして左斜めから右斜めまで、色変化がほとんどなく、広い視野角を持ち、常に鮮やかに見える点がわかる。
カラーはブラックのみ。ドコモ向けはGALAXY SIIもGLAXY SII LTEも当初はブラックのみだったが、後からホワイトを追加発売している。GALAXY SII WiMAXでもホワイトモデルの登場を期待したいところだ。
▲他のGALAXY SIIシリーズと同様にホームボタンのみ物理式。
バックボタンとメニューボタンはタッチセンサー式
▲背面のカメラは800万画素のCMOSセンサーを採用。
LEDフラッシュも搭載。下方にはストラップホールもある
▲左側面には電源ボタンを装備。厚さは9.5mmで高性能な割に薄い
▲右側面にはボリュームボタンがある
▲天面にヘッドフォンジャックを備えている
▲底面にはmicro USB端子を備える
ISW11HT/ISW12HTやISW11Mのように、WiMAX対応のグローバルモデルはSIM(au ICカード)スロットを装備しないものが多いが、ISW11SCはSIM(au ICカード)スロットを装備。このため、1回線の契約で複数の端末を使い分けることもできる。
▲ISW11SCはSIMスロットを装備する。バッテリーは1850mAhと大容量だ
また、非接触型ICカードの世界標準仕様である「NFC」を搭載。1月下旬から順次開始される予定の「モバイルNFCサービス」(auのモバイルNFCサービスの詳細はこちらの記事を参照)が利用できる。NFCはバッテリーカバーに内蔵するが、データ自体はSIM(au ICカード)側に保存されるという。
▲バッテリーカバーにはNFCを搭載している。本体との接続のための接点がある
WiMAX対応機種のため、パソコンなどをスマートフォン経由でインターネットに接続できるテザリング機能にも対応している。嬉しいのは、空きチャンネルの多い5GHz帯に対応しているところだ。最近はモバイルWi-Fiルーターが普及し、2.4GHz帯は空きチャンネルがまったくないことも多いからだ。
▲テザリング機能にも対応
(記事:吉川敦)
【情報元、参考リンク】
GAPSIS/KDDI、WiMAX対応スマートフォン「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」を発表。モバイルNFCサービスにも対応