Huawei E5776 |
特にE3276、E5776はファーウェイの最新のモデルで、両製品ともLTEのカテゴリー4をサポートする。LTE端末には対応する周波数帯域や変調方式によってカテゴリー区分が分けられており、カテゴリー1では下り最大速度が10Mbps、上り最大速度が5Mbps、カテゴリー2では下り最大50Mbps、上り最大25Mbpsなどと利用可能な最大通信速度が異なる。
E3276とE5776は下り最大150Mbpsと上り最大50Mbpsに技術的には対応することになる。
なお、他のカテゴリーは3の場合は下り最大100Mbps、上り最大50Mbps、5の場合は下り最大300Mbps、上り最大75Mbpsとなっている。
通信インフラで世界2位のシェアを占める同社は2004年にLTEの開発に着手し、LTEの技術開発と商用化においてグローバルリーダー的な役割を担ってきている。エンドユーザー向けのLTE対応製品もリリースされる予定で、今回のCESでもいくつかの最新製品が展示された。
先に挙げたE3276、E5776のほか、LTE対応Android(アンドロイド)スマートフォン「Ascend P1 LTE」もその一つで、1.5GHzのデュアルコアCPU、4.3インチのSuper AMOLED(スーパー有機EL)ディスプレイなど、基本仕様もハイレベルな構成で整えられている。
他にもLTE TDD/FDD/UMTS/GSM対応マルチモードのUSBモデム「E392」、「E397B」、トリプルモードLTEモデム「E398」などが発表されている。また、「E589」はLTE/3G/2Gをサポートしたマルチモードルーターだ。
LTEは国内でもNTTドコモが2010年12月から商用サービスの提供を開始し、今ではLTE対応モバイルWi-Fiルーターや対応スマートフォン/タブレットがリリースされ、徐々に普及をし始めている。現時点では対応エリアが大都市圏に限られるため、本格的な普及はまだ先のことだが、2012年は2011年以上に多くの端末がリリースされる可能性が高いはずだ。
国内向けにどのメーカーから対応端末がリリースされるのかにも注目が集まっていきそうだ。
左:E392、右:E397
左:E398、右:E589
【情報元、参考リンク】
Huawei/プレスリリース