富士通は12日、10.1インチサイズのディスプレイを持つAndroid(アンドロイド)タブレット「ARROWS Tab Wi-Fi(アローズ タブ ワイファイ)」を19日に発売すると発表した。全国の家電量販店及び富士通のオンライン通販サイト「WEB MART」で販売される。
ARROWS Tab Wi-Fiは、同社がNTTドコモ向けに提供している「ARROWS Tab LTE F-01D」と主な仕様は同じ。非常に機能豊富なタブレットだ。ただし、F-01Dと異なり、携帯電話回線(F-01Dは3GとLTEに対応)には非対応。そのため、ネットワークの利用は無線LAN(Wi-Fi)のみとなる。
しかし、家などの無線LAN環境下での利用が多い方やモバイルWi-Fiルーターを所有している方であれば、煩わしい携帯電話回線の契約や月々の支払いが発生しないWi-Fi版の方がよいだろう。とはいえ、購入検討の際は値段との相談にもなる。
Wi-Fi版は内蔵ストレージ容量違いで2タイプ用意される。16GBと32GBだ。両モデルともオープン価格だが、想定実売価格は16GBモデルが5万円台後半から6万円前半、32GBモデルが6万円台後半と見られる。
F-01Dと同様に非常に多くの機能を備える端末に仕上がっている。
ARROWS Tabならではの特筆すべき機能の一つが指紋センサーの搭載で、背面に用意されたセンサー部分に指をあて、スライドさせるだけで端末のロック解除などができる。パスコードによるロックなどよりも、高度なセキュリティで端末を保護できる。さらに、パスワードマネージャーを搭載しているので、IDやパスワードなどの各種認証情報を登録しておけば、指紋一つで登録内容の管理・活用ができるようになっている。パスワードなどを忘れる心配から解放される。
また、富士通端末ではお馴染みの防水性能を搭載するので、キッチンやお風呂などの水回りでも使用できる。加えて、前面カメラを利用したハンドジェスチャー機能により、画面に手を触れずにある程度の操作をすることが可能となっている。水で手が濡れている時などに便利な機能だ。
そしてDLNA機能を利用し、DLNAに対応したブルーレイレコーダーなどのAV機器と連携し、録画したテレビ番組などをストリーミング再生することができる。例えばお風呂の中で、録画した番組などを無線を介して楽しむことが可能だ。
その他のエンターテインメント機能としては、フロントに配置されたステレオスピーカー、「Dolby Mpbile v3」による臨場感あるサウンド再生性能、ワンセグ搭載などもある。
Androidタブレットとしての基本的なハードウェアの仕様は次の通りだ。OSはAndroid 3.2(開発コード「Honeycomb」)、ディスプレイは10.1インチのTFT液晶で解像度は1280×800、内蔵メモリは1GB RAMで、ストレージ容量は16GBもしくは32GB、カメラは背面メインカメラの有効画素数が約510万画素で、前面サブカメラは約130万画素。
端末のサイズは約181×262×11.3mmで、重さは約599g。カラーラインナップは「ETERNAL WHITE(エターナル ホワイト)」1色の展開となっている。
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