中国の検索大手Baiduの日本法人バイドゥは13日、Android(アンドロイド)搭載端末向けの日本語入力システム「Simeji」に関する事業の全ての権利を取得したと発表した。Simejiの開発者である足立昌彦氏と、デザイナーの矢野りん氏の両名がバイドゥに入社し、引き続き「Simeji」の企画・開発業務に従事することも明らかにされた。
「Simeji」は、国内でAndroidスマートフォンが今ほど普及していない時代から存在し、ユーザーに愛されてきたIMEであり、多くの方が利用している。今では各端末には使いやすいIMEが標準でプリセットされているが、それでもSimejiに移る方も多いはずだ。
また、バイドゥ自身、「Baidu IME」という日本語入力システムをPC向けに提供しており、すでに約180万人のユーザーを獲得している。
バイドゥは、「Baidu IME」と「Simeji」の製品企画、開発、事業企画およびマーケティングの一元化を進め、ユーザーにとってより一層利便性の高いサービスを提供する、としている。
本件にあたり、足立氏は次のように述べている。
「バイドゥは優れた開発力を持ち、技術のイノベーションを重視している会社です。長年検索サービスを提供する中で、入力や変換に関する技術とノウハウを蓄積されています。バイドゥという新しい大きな場所で、『Simeji(シメジ)』は必ず更なる大きな成長と成果を収めることができると信じています」
今後の「Simeji」は、Baidoの持つ技術を活かし、例えばクラウド入力機能を導入し、文字の変換能力を大幅に改善することが可能と期待される。ネットワーク上の辞書を参照することで、変換の精度が大きく向上する。
【情報元、参考リンク】
バイドゥ/プレスリリース
Android Market/Simeji
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