Sony Internet TVに対するGoogle TVの大規模アップデートが提供開始。Android Marketも利用可能になり、Google TVの魅力が大きく向上

GAPSIS編集部 2011年11月2日

米Googleは現地時間10月28日にAndroid（アンドロイド）をベースとしたテレビ向けプラットフォーム「Google TV」の大幅アップデート（Google TV 2.0）を10月最終週（11月第1週）以降に順次提供開始すると発表していたが、予定通りリリースされたことが明らかになっている。

左：Android Market、右：ホームスクリーンのカスタマイズが可能に。アプリの起動が手軽に

まずは、ソニー製のGoogle TV対応テレビ「Sony Internet TV」に対するアップデートが提供されている。続いてLogitech製セットトップボックス「Revue」（Google TVを既存のテレビで利用するための外付け機器）に対するアップデートもリリースされる見込み。

Google TVはAndroidをベースとしたテレビ向けプラットフォームとして昨秋米国で登場したものの、この1年間を振り返ると成功したとは言い難い状況にあった。ソニーからSony Internet TVが、LogitechからRevueがリリースされたものの、ヒット商品にはならず、普及は進んでいない。

発売前から、真の意味で“テレビとインターネットの融合を果たした製品”として注目は浴びていたが、実際には期待されていたほど購入者は現れなかった。理由はいくつも考えられるが、今回のアップデートではその中の一つが解消される。アプリの追加が可能になった点だ。具体的にはGoogle TVからもAndroid Marketを利用することができるようになった。

さらに、ホーム画面のカスタマイズが可能になった。今回のアップデートのベースはAndroid 3.1（開発コード「Honeycomb」）のため、見た目の印象はHoneycombのそれに近い。加えて、テレビ放送、Netflix、YouTube、HBO GOなど、様々なサービスを横断した検索機能の改善も図られている。特に、Google傘下のサービスであるYouTubeに関しては検索機能により深く結びつけられ、これまで以上に簡単に動画を探せるようになった。