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NVIDIA、モバイル向けプロセッサ「Tegra 3」を発表。12月以降に搭載製品が順次リリース予定

米NVIDIAは8日(米国時間)、モバイル向けプロセッサ「NVIDIA Tegra 3」を発表した。Tegra 3は前モデルTegra 2からCPUコアが増え、パフォーマンス面で特に大きな向上を果たしている。具体的な数字ではTegra 2よりも5倍程度高速化されている。

基本となるCPUコアは4コアで、省電力用のコアも1つ搭載されている。Tegra 3を実際に搭載した製品は台湾ASUS製Android(アンドロイド)タブレット「Eee Pad Transformer Prime」になる予定で、12月にリリースされる。

Tegra 3はこれまで「Kal-El」というコードネームで開発されてきたチップで、ARM Cortex A9ベースのCPUコアを4つに加えて、負荷が少ない状態時における省電力性能に特化した「コンパニオンコア」が搭載されているので、計5コアとなる。さらに、画像処理面についても強力な性能を誇る。Tegra 2と比較した場合、最大で3倍程度高速の新しい12コアのGPUを採用する。

動画については、1080pのフルHD動画再生に対応し、3D(立体視)もサポートする。サウンド面では、7.1chのサラウンドの利用が可能。

高速性能は最新のチップなのだから当然といえるが、省電力性能もTegra 3の大きな魅力となっている。コンパニオンコアと、「Variable Symmetric Multiprocessing」(vSMP)という機能によってそれが実現されている。これは、その時々の負荷次第で、駆動させるコアの数やスピードを調整する機能のこと。

非常に小さな負荷の際には、コンパニオンコアのみのシングルコアでの駆動で済むため、消費電力を限りなく抑えることができる。実際、動画の再生やウェブサイトの閲覧など、一般的な用途においてTegra 2よりも15%から最大で約60%ほどまで省電力化されたと説明されている。もちろん、利用用途次第ではある。

Tegra 3搭載タブレットEee Pad Transformer Prime

新型GPUの採用により、グラフィック性能も大きく向上した。数値的には3倍程度の能力向上で、コンシューマ―ゲーム機並みのグラフィックのゲームを快適に動作させることが可能という。すでにTegra 3向けに15本以上のタイトルが開発されており、NVIDIAが運営するアプリ紹介サイト/アプリ「Tegra Zone」にて年内にも公開される予定。

なお、Tegra 3を搭載したスマートフォンも2012年には登場する予定だ。



開発中のTegra 3対応ゲーム 5タイトル

【情報元、参考リンク】
NVIDIA

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