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エプソン、シースルー型のヘッドマウントディスプレイ「MOVERIO BT-100」を発表。画面と同時に周囲も見れる。プラットフォームはAndroid。バッテリー内蔵で持ち運びも可能

エプソンは9日、シースルー型のヘッドマウントディスプレイ、「MOVERIO(モベリオ) BT-100」を発表した。メガネのように装着することで、いつでもどこでも大画面で映像、音楽、ウェブコンテンツを楽しむことのできるモバイル製品。

約6時間駆動できるバッテリーを内蔵していることから、スタンドアローンで利用できるほか、シースルータイプのディスプレイを採用したことで、画面と同時に周囲を見ることも可能となっている。

民生用ヘッドマウントディスプレイにおいては、シースルー型の製品は世界初であり、エプソン独自の光学技術、高精彩ディスプレイによって遠くを見れば見るほど大きく見える画面で映像を楽しむことができる。具体的な数字でいえば、20メートル先なら320インチ相当の画面となる。

両目用のパネルはそれぞれ0.52インチで解像度は960×540。画角は約23度。

5メートル先なら80インチ相当、10メートルなら160インチ相当など遠くを見るほど大きく見える

対応する動画/音声フォーマットはMPEG4、H.264、AAC、MP3で、映像に関してはサイドバイサイド方式のものであれば3D(立体視)表示も可能だ。

プラットフォームにはAndroid(アンドロイド) 2.2を採用し、コントローラーに搭載されている。スマートフォンやタブレットなどと同様の操作感で操作し、映像をスムースに視聴できる点も魅力。無線LAN(Wi-Fi)にも対応しているので、ウェブ上の動画も手軽に楽しめる。また、映像データはメモリカード(microSD/microSDHC)に保存し、セットすることでも視聴できるので、再生機器への接続も不要。サウンド面ではDolby Mobileを採用している。

Android 2.2搭載のため、スマートフォンなどで馴染みのある操作で扱うことができる。
ウェブサイトも閲覧できる。

外部接続端子はmicro USB端子、ヘッドセット接続端子、ステレオミニジャック、付属嫌フォン専用端子が用意されている。

ヘッドセット本体のサイズは約205×178×47mmで、重さはケーブルを含まない状態で約240g。また、操作を行うコントローラーのサイズは約67×107×19mm、重さは約165gとなっている。

トラックパッド搭載のコントローラーで手軽に操作。

メガネを使っている方でも基本的には装着可能だが、メガネの形状・サイズによっては不可能なのでその点には注意したい。具体的には幅が147mmを超えるメガネの場合は装着できないとのことだ。

ブランド名「MOVERIO」は、「Mover」と「IO」を組み合わせた造語で、「Mover」は移動のMoveと映像のMovieの意味として、「IO」は公共の場をはじめとした様々な場所とパーソナルな自分だけの世界を繋ぐインターフェイスの意味が込められているとのことだ。ほかにも「Mover」にはものを動かす人や原動力などの意味もあり、エプソンは率先してこの市場のトレンドを生み出し、市場拡大に努めていきたいとしている。

発売日は11月25日の予定で、同社は今後1年間で約1万台の販売を目標としている。想定実売価格は6万円前後の見込み。

【情報元、参考リンク】
エプソン/プレスリリース
エプソン/MOVERIO BT-100製品紹介ページ

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