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Google、音楽配信サービス「Google Music」を正式提供開始。1300万曲を揃える。一般の方も自作の楽曲販売が可能

米Googleは16日(米国時間)、音楽配信サービスを同日より提供開始した。サービスは5月から提供されてきた音楽に関するクラウドサービス「Music Beta」と統合され、かつ「Beta」版から正式版へと昇格して「Google Music」としてリリースされた。現在は米国のみのサービス展開だが、将来的なグローバル展開への期待が高まる。

Google Musicでは、米主要レーベルのうちSony Music、EMI、Universalが参加を表明し、合せて独立系のレーベルが23、その他にも規模の小さいレーベルが多数参加し、合計で1,300万曲程度のラインナップを取り揃える。そのうち、800万曲がすでに購入可能な状態としてリストアップされている。

楽曲のデータはMP3で用意され、ビットレートは320kbps。購入前に90秒間までの視聴が可能で、購入した楽曲はネットワーク経由でのストリーミング再生のほか、ダウンロードすることもできる。Android(アンドロイド)スマートフォンやタブレットのほか、PCでも楽しむことができる。

さらに、Google Musicで購入した楽曲は、Googleが運営するSNS「Google+」との連携も図られ、友人に対して1度だけ90秒の制限無しで、フルに視聴させることができる。「Google+で共有」を選び、友人のユーザーに共有すればいい。

配信ストアの機能はGoogleのAndroid Marketとの統合が図られ、Android Marketからアクセスできる。音楽のセクションが追加されたAndroid Marketのクライアントアプリも近日中にアップデートの形で提供される見込み。

また、非常に注目すべき機能として、Googleは「Artist Hub」を始める。これは一般のユーザーに提供される機能で、レーベルに所属したプロのアーティスト以外の人でも自分で制作した楽曲をGoogle Musicで販売できるサービス。販売した楽曲の売上の70%がアーティストの取り分として支払われる。

アーティストはArtist Hubに自分のページを作成することができ、Google Music、すなわちAndroid Marketにて販売することができる。ページの作成にあたっては25ドルの初期手数料が発生するものの、その後の維持費用などは不要。ただし、Artist Hubへの登録に関しても現在は米国に在住の方のみとなっている。

しかし、グローバル展開されれば、レーベルに所属していないアーティストのプロモーション及び楽曲販売の場として最大規模のプラットフォームになる可能性があり、注目される。Google Musicから素晴らしい楽曲やアーティストが誕生することも十分に期待できる。

下に掲載したのはGoogle MusicとArtist Hubのプロモーション動画及び、発表イベントの動画。



*November 16 Eventの動画では実際にイベントがスタートするのは29:30辺りから。

【情報元、参考リンク】
Official Google Blog/Google Music is open for business

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