Google Musicでは、米主要レーベルのうちSony Music、EMI、Universalが参加を表明し、合せて独立系のレーベルが23、その他にも規模の小さいレーベルが多数参加し、合計で1,300万曲程度のラインナップを取り揃える。そのうち、800万曲がすでに購入可能な状態としてリストアップされている。
楽曲のデータはMP3で用意され、ビットレートは320kbps。購入前に90秒間までの視聴が可能で、購入した楽曲はネットワーク経由でのストリーミング再生のほか、ダウンロードすることもできる。Android(アンドロイド)スマートフォンやタブレットのほか、PCでも楽しむことができる。
さらに、Google Musicで購入した楽曲は、Googleが運営するSNS「Google+」との連携も図られ、友人に対して1度だけ90秒の制限無しで、フルに視聴させることができる。「Google+で共有」を選び、友人のユーザーに共有すればいい。
配信ストアの機能はGoogleのAndroid Marketとの統合が図られ、Android Marketからアクセスできる。音楽のセクションが追加されたAndroid Marketのクライアントアプリも近日中にアップデートの形で提供される見込み。
また、非常に注目すべき機能として、Googleは「Artist Hub」を始める。これは一般のユーザーに提供される機能で、レーベルに所属したプロのアーティスト以外の人でも自分で制作した楽曲をGoogle Musicで販売できるサービス。販売した楽曲の売上の70%がアーティストの取り分として支払われる。
アーティストはArtist Hubに自分のページを作成することができ、Google Music、すなわちAndroid Marketにて販売することができる。ページの作成にあたっては25ドルの初期手数料が発生するものの、その後の維持費用などは不要。ただし、Artist Hubへの登録に関しても現在は米国に在住の方のみとなっている。
しかし、グローバル展開されれば、レーベルに所属していないアーティストのプロモーション及び楽曲販売の場として最大規模のプラットフォームになる可能性があり、注目される。Google Musicから素晴らしい楽曲やアーティストが誕生することも十分に期待できる。
下に掲載したのはGoogle MusicとArtist Hubのプロモーション動画及び、発表イベントの動画。
*November 16 Eventの動画では実際にイベントがスタートするのは29:30辺りから。
【情報元、参考リンク】
Official Google Blog/Google Music is open for business