中国のレノボ(Lenovo)が日本市場へのスマートフォンの投入を検討しているとの報道が日本経済新聞で25日に行われている。同紙は、レノボ・グループのCEO、楊元慶氏が、第13回日経フォーラム「世界経営者会議」への出席後に同紙の記者に対して、日本市場への参入を検討していると語ったとしている。
ただし、日本市場への参入にあたってはパートナーとなる通信事業者との協議が必要であり、具体的な参入時期などの詳細は明らかにされなかったということだ。
2010年の春・夏以降に日本でもiPhone以外のスマートフォンへの注目が集まり始め、Android(アンドロイド)の認知度が高まってきた。特に2011年に入ってからは通信各社がAndroidスマートフォンのラインナップ拡充に力を入れ、フィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトの動きを鮮明にしてきたこともあり、買い替えが本格的に進み始めている。
レノボはこれまで中国市場においてスマートフォンを販売してきたが、市場が大きく拡大しようとしている日本市場を有力と見ているようだ。
国内でAndroidスマートフォンが一般的な層を含めて大きく注目される契機になった機種は、昨春投入された英ソニー・エリクソン製「Xperia」(NTTドコモ向け)だ。その後、「Xperia」シリーズは確たるブランドを築き、人気シリーズの一つとなっている。Androidスマートフォンで他に人気を確立したシリーズといえば、韓国サムスン電子製「GALAXY S」シリーズだろう。また、NECカシオ製「MEDIAS」シリーズもある程度のポジションを獲得している。
富士通も今秋から「ARROWS」ブランドを新設し、スマートフォン市場でのポジションを得ようと力を入れている。
国内Androidスマートフォン市場はXperia、GALAXYの2大ブランドが広く人気を獲得しているが、まだまだ市場は立ち上がったばかり。新規参入メーカーがシェアを伸ばせる余地は十分にありそうだ。
レノボがいつ、どの通信事業者からスマートフォンを投入するのか注目だろう。
【情報元、参考リンク】
日本経済新聞
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