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KDDI、イヤホンや耳栓をした状態の耳でも端末を当てるだけで音が聞こえる「新聴覚スマートフォン」を出展(@CEATEC)

KDDIは4日、千葉県・幕張メッセで開幕したIT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN 2011」に参加し、「新聴覚スマートフォン」を参考出展した。新聴覚スマートフォンは従来の携帯電話端末と音の伝え方が異なる。一般的な端末ではスピーカーの音穴に耳を寄せることで空気を伝って音が聞こえるようになっている。


しかし、新聴覚スマートフォンには、新開発された音声振動素子が搭載され、それを使って音を伝える。音声振動素子が駆動すると、スマートフォンの端末全体がやさしく振動する。その端末を耳に触れさせるだけで、耳内にて振動が音に変換され、音が聞こえる。

耳に触れた振動が耳の中で音に変換されるということは、耳栓やイヤホン、ヘッドホンなどで耳が塞がっていても関係ないということになる。振動さえ伝わればいいからだ。例えば耳栓やイヤホンをしている場合は、それらより内側で振動が音に変換される。ヘッドホンのように耳全体を覆ってしまうものの場合は、ヘッドホンにスマートフォンの筐体を接触される。すると、ヘッドホンのボディが振動し音へ変換され、聞こえる。

仕組み(KDD報道発表資料より)

音声振動素子を搭載した新聴覚スマートフォンは、従来の骨伝導スピーカー搭載品よりも使い勝手がよいので、将来的な期待感が強い。特に工事現場や騒音の大きな場所での利用には威力を発揮する。

CEATECでも多くの来場者が展示ブースに集まり、新聴覚スマートフォンを試していた。

非常に興味深い技術なので、CEATECの会場に足を運ぶ予定の方はチェックしてみてほしい。

【情報元、参考リンク】
GAPSIS/KDDI、音声振動素子を搭載したスマートフォンの試作品をCEATECで展示へ。耳に触れるだけで聞こえる。耳栓やヘッドホンをつけたままでもOK

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