サムスン電子とGoogle、スティーブ・ジョブズ氏の逝去を受け、10月11日のプレスイベントを延期へ

GAPSIS編集部 2011年10月8日

韓国サムスン電子は10月11日に米カリフォルニア州サンディエゴにおいてプレスカンファレンスを開催し、米Googleブランドのスマートフォン「Nexus」シリーズの最新機種を発表するものとみられていた。さらに、同イベントにおいて、Android（アンドロイド）の最新バージョン「Ice Cream Sandwich」（開発コード）も発表される見込みだった。ところが、サムスン電子とGoogleは、イベントの延期を決定したと米CNETは伝えている。

延期の理由は、イベントを開催するには適切な時期ではないということ。具体的には米Appleの共同創業者の一人であり、最近までCEOを務めてきた（8月24日にCEOを辞任し、会長職へ）スティーブ・ジョブズ氏の逝去を受けてのこと。ジョブズ氏に敬意を表し、彼の訃報から間もない、このタイミングでイベントを開催するのは不適切と考えてのことだという。サムスン電子の広報担当者がCNETに対して語った理由だ。

ただし、長期延期の可能性は低く、いずれにしても10月中とみられている。また、延期後の新たな日程は改めてアナウンスされる。

今回発表される見込みだったAndroidのバージョン、Ice Cream SandwichはAndroidプラットフォームにおいて大きな節目になる可能性があり、期待が高まっていた矢先だが、ジョブズ氏はIT業界の至宝であり、数多くの偉業を成し遂げてきた人物だ。現代のスマートフォン市場の隆盛をiPhoneで築き、タブレット市場もiPadで開拓した。そして、それを含めて様々な素晴らしい製品を世に送り出してきた。その彼の死を悲しむ真っ只中にあるこの時期は確かにイベント開催には適さないだろう。