一般にスマートフォンの場合、タッチ操作が主体になることもあり、画面のサイズが折り畳み型ケータイを始めとするフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の主な端末よりも大きい。
しかも、基本的には画面はむき出しのため、傷が付きかねないシーンや衝撃などの力が直接加わる機会も多い。
そこで、有力スマートフォンの多くが米Corning社製化学強化ガラス「Gorilla Glass」を採用している。Gorilla Glassは高強度、耐傷性を持ち、面積の大きな液晶ディスプレイを頑強に守ってくれる。また、同種の製品はAGC(旭硝子)も開発しており、「Dragontrail(ドラゴントレイル)」の名称で販売している。
当然、化学強化ガラスはスマートフォンのみならず、より画面の大きなタブレット端末ではさらに重要性が増す。スマートフォン、タブレット市場の急拡大に伴い、携帯端末向けの化学強化ガラスの市場も拡大している。
日本電気硝子の製品もその中における選択肢の一つになりそうだ。CX-01は、競合品と同様に高い強度と耐傷性を持つ点が特徴。強化は、化学的な手法で行われている。ナトリウムイオンを含んだガラスを硝酸カリウム溶液に浸すことで、ガラス表層部にあるナトリウムイオンが、溶液中の、より径の大きなカリウムイオンと置き換わり、ガラス表面に圧縮応力が生じ、強化される。
この結果、CX-01はハンマーで叩いても割れない強靭なガラスになるという。
画像(日本電気硝子プレスリリースより)
【情報元、参考リンク】
日本電気硝子/化学強化専用ガラス CX-01