▲最新の「Androidマーケット」の画面。 画面デザインはよく変わる |
今回は、Androidアプリの多彩な導入方法について、まとめてみました。裏技として、たとえば、Googleの音楽プレーヤー「Music」のように、特定国だけで公開中のアプリをインストールする方法も紹介します。
◯アプリ導入の基本はAndroidマーケット
もっとも標準的なアプリの導入方法では、内蔵アプリの「Androidマーケット」を利用します。キーワードなどでアプリを検索し、[インストール]をタップします。インストールしたアプリは、「Androidマーケット」上で、メニューボタン→[マイアプリ]で一覧表示されます。アンインストールしたい場合は、一覧からアプリを選んで[アンインストール]をタップします。
◯非公式マーケットも利用できる
iPhoneと異なり、自由度の高いAndroidでは、サードパーティや携帯電話キャリアによるマーケット(ダウンロードサイト)も利用できます。国内では「au one Market」などが、海外では「Amazon Appstore for Android」などが有名です。これらの非公式マーケットは、独自の課金システムをもち、Googleとは異なる方針で運営されています。
▲「Amazon Appstore for Android」の画面 |
なお、「ドコモマーケット」は、Androidマーケットへのリンクで、実際にはAndroidマーケットからダウンロードします(au one Marketも一部はAndroidマーケットへのリンクです)。また、Amazon Appstoreは一部の国のみサービス中で、2011年10月17日現在、日本の住所を登録したアカウントでは、残念なことにアプリをダウンロードできませんでした。
このような非公式のマーケットからダウンロードするには、[設定]→[アプリケーション]画面で[提供元不明のアプリ]という項目をチェックする必要があります。
▲非公式マーケットを利用するには、この項目をチェック |
ただし、チェックすると、もしかすると「ウェブブラウジング中にリンクを誤ってタップしてしまい、悪質な不正アプリをインストールしてしまった!!!」というトラブルが起こってしまうかもしれません。少し危険があります。できれば、「公式マーケットのみ」「Googleが認めた大手の非公式マーケットからも」「どこからでも」のように、もっと細かな選択肢があればよいと思います。こういうこともあって、非公式マーケットはあまり盛り上がってはいません。
◯マイアプリから消えたアプリをアンインストールする
Androidマーケットからインストールしたものは、Androidマーケットの[マイアプリ]からアンインストールできます。ところが、一覧から一部のアプリが消えてしまうこともありました。また、非公式マーケットや作者のウェブからインストールした場合は、そもそも[マイアプリ]には表示されません。
このような場合は、[設定]→[アプリケーション]→[アプリケーションの管理]画面を開きましょう。[ダウンロード済み]タブの一覧から削除したいアプリを選んで、[アンインストール]をタップすると、アプリをアンインストールできます。
▲[アプリケーションの管理]からもアンインストールできる |
◯本体の空き容量が減ったら、アプリをSDカードに移動する
Android 2.2以降なら、[アプリケーションの管理]画面で、アプリを本体メモリーからSDメモリーカードに移動することもできます。しかも、[SDカードに移動]ボタンをタップするだけなので、簡単です。ミドルレンジの機種は本体メモリーの容量が少なく、すぐに一杯になりがちです。このようなときも、インストール済みのアプリをSDカードに移動すれば、さらに多くのアプリをインストールできるようになります。
▲アプリをSDカードに移動するのは簡単
ただ、アプリによっては移動できないものもあります(1つ前の画面の「Appstore」では[SDカードに移動]ボタンが薄くなってタップできません)。意外と多いです。Android 2.3なら、[アプリケーションの管理]画面の[SDカード]タブに、SDカードに移動できるアプリが一覧表示されますので、そこから選ぶとよいでしょう。ちなみに、Android 2.2では、[SDカード]タブに一覧表示されるのは、SDカードに「移動した」アプリです。
また、アプリによると、移動すると付属のウィジェットが動作しなくなることがあります。SDメモリーカードに移動してトラブルが発生した際は、[SDカードに移動]の代わりに表示される[携帯端末に移動]ボタンをタップすると、SDメモリーカードから本体メモリーにアプリが戻ります。
▲SDカードに移動してトラブルが起きたら、本体に戻す |
◯ウェブ版マーケットからアプリをリモートインストール
ウェブ版のAndroidマーケットからもアプリをインストールできます。パソコンでウェブ版Androidマーケットにアクセスします。Googleアカウントでログインし、アプリを探して[インストール]をクリックします。そのGoogleアカウントを登録したAndroid端末が複数ある場合は、一覧が表示されますので、その中からインストールする端末を選択します。しばらくすると、端末側で自動的にインストールが始まります。
▲端末を選んで[インストール]をクリックすると、パソコンからリモートインストールできる |
▲アプリをインストール可能かどうか、登録しているAndroid端末ごとに表示する |
◯裏技で特定国限定アプリをインストールする
Androidマーケットでは、3G通信機能をもったデバイスの場合、MCC(Mobile Country Code)やMNC(Mobile Network Code)などのSIMに書き込まれた情報によって、国やキャリアを識別します。このため、SIMフリー端末であれば、特定国や特定キャリアに限定公開されたアプリも、該当する国やキャリアのSIMさえ装着すれば、アプリをインストールできます(必ずしも通信できなくても、無線LAN経由でインストールできます)。
なお、ドコモの場合、2011年4月以降に発売された機種であれば、3150円の手数料でSIMロックを解除できます。また、各国キャリアのプリペイドSIMは、オークションやAmazonのマーケットプレイス、海外携帯電話専門店などで、数百円~数千円で入手可能です。
▲ドコモのSIMの場合、米国限定公開中のGoogleの「MUSIC」アプリは表示されない |
▲米国AT&TのSIMに入れ替えると、Googleの「MUSIC」アプリが表示される(未開通プリペイドSIMを使用) |
もっとも、実際に動作するかはアプリ次第です。アクセス元のIPアドレスを調べ、該当国でなければアクセスを拒否するなど、動作しないアプリもあります。
なお、いったんインストールしたアプリは、SIMカードを元に戻しても、そのまま利用できます。