英ソニー・エリクソンは14日、2011年第3四半期(7月~9月)の決算発表を行った。同社の社長兼CEO、バート・ノルドベリ氏はその中で、同社が今後もスマートフォンへのシフトを進め、2012年には全ての製品ポートフォリオをスマートフォンへ切り替えると述べている。また、Android(アンドロイド)スマートフォンの世界市場における、当四半期の同社のシェアは数量ベースで約12%、金額ベースで約11%に達している。
携帯電話全体における市場シェアに比べ、Androidスマートフォン市場でのシェアは2倍以上にあたるため、スマートフォン市場での存在感の方が高い。
これには日本を始めとするアジアや欧州などで「Xperia」ブランドの認知度が高く、製品販売が好調なことが影響している。当四半期における売上高全体の80%以上をXperiaシリーズの機種が占めており、同シリーズの累計出荷台数は2,200万台を突破した。
なお、同社の当四半期の業績は、売上高が前年同期比1%減の15億8,600万ユーロ、営業損益が3,800万ユーロ、最終損益は0、すなわちトントンとなっている。平均単価はスマートフォンへのシフトが進んだことから順調に上がっており、166ユーロとなっている。前年同期は154ユーロ、前四半期には156ユーロだった。携帯電話端末の販売台数は950万台。
ノルドベリ氏は、決算報告の中で次のようなコメントを残している。
「当四半期は前四半期比33%の増収を記録し、税引前損益で73百万ユーロの改善を達成することができました。当四半期においてアンドロイド搭載のXperiaシリーズのスマートフォンは売上高全体の80%以上を占め、累計出荷台数は2,200万台に達しました。ソニー・エリクソンは、引き続きスマートフォンに注力し、2012年にはすべての製品ポートフォリオをスマートフォンに切り替える予定です」
【情報元、参考リンク】
ソニー/ソニー・エリクソン2011年第3四半期決算発表資料(PDF)
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