参考画像: 4.5インチ、1280×720、329ppi のIPS液晶ディスプレイ |
同社によれば、これまではこのクラスの解像度に対応した小型高精細TFTは、画素数の増加による駆動ドライバの対応や液晶パネル面での配線面積の確保の点から、アモルファスシリコンTFTでの生産は困難だったという。そのため、低温ポリシリコンTFTが採用されていた。低温ポリシリコンTFTを使ったスマートフォン向けの1280×720対応4.5インチIPS液晶ディスプレイを同社は2月に開発済みだ。
しかし、同社は今回、製造工程の精度向上や液晶駆動技術の工夫などによって、アモルファスシリコンTFTを用いた高精細ディスプレイの開発に成功した。従来のディスプレイに比べてコスト削減も期待できる。
スマートフォン向けディスプレイは4インチを超えるサイズへの大型化及び高解像度化が進んでいる。
KDDIが26日に発表した富士通製スマートフォン「ARROWS Z IS11F」にも1280×720のディスプレイが搭載され、発表会場では人目を引いていた。今後、このクラスのスマートフォンが増えてくることは確実だ。
なお、日立ディスプレイズは10月26日から28日までパシフィコ横浜で開催されるFPD International 2011に今回発表されたディスプレイを出展する。
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日立ディスプレイズ/プレスリリース