ハードウェアのスペックは以下の通り。CPUは、デュアルコア対応のNVIDIA Tegra 2(1GHz)。Androidタブレットに採用が多い高性能CPUを搭載する。RAMは1GB。OSやアプリ、データの保存用にフラッシュROMを16GB搭載する。
ディスプレイは4.3型の液晶で、解像度は960×540(QHD)。800万画素のメインカメラと、自分撮り用の30万画素のフロントカメラを搭載する。およそのサイズは幅67×高さ127×厚さ12.2mmで、重さは約158g。やや大型のボディだ。パワフルな性能に見合った1650mAhの大容量バッテリーを搭載する。
通信方式としては、高速通信WiMAXに対応。NTTドコモの高速通信Xiに比べて、エリアが広く、高速通信を体感しやすい。他の機器をインターネットに接続できるテザリング機能にも対応。WiFi(無線LAN)経由で、パソコンやタブレット、ゲーム機など、最大8台の機器を同時接続できる。
スマートフォンとしては珍しい機能として、ディスプレイやキーボードを接続して、まるでパソコンのように使える機能「Webtop」に対応。別売りのドック「HDステーション」経由で、HDMI対応の大画面テレビやUSBキーボードなどを接続して使う。Firefoxによるウェブブラジングなどが利用できる。
さまざまなSNSを一元管理できるアプリとして、モトローラ独自の「Motoblur」を搭載。TwitterやFacebookといった複数のサービスの新着情報や、複数アカウントのメールを、1つのウィジェットにまとめて表示できる。
おサイフケータイやワンセグといった日本特有の機能は備えていない。また、auのメールシステムのうち、ezweb.ne.jpというドメインを使うEメールの送受信は可能だが、電話番号でやりとりするCメールは、現在は受信のみ対応する。Cメールの送信は来年早々に対応する予定だ。なお、Eメールはau共通のアプリを利用し、デコレーションメールのやりとりもできる。
グローバルモデルのため、CDMA2000での通信は、2100MHz帯と新800MHz帯のみに対応する。世界標準とは仕様が異なる、auの旧800MHz帯には対応しない。旧800MHz帯は来年7月に利用できなくなるため、現在、新800MHz帯対応の基地局の整備が急ピッチに進められている。とはいえ、旧800MHz帯にも対応する国産モデルに比べると、エリアによっては電波状態が不安定になる可能性がある。詳細は、auのホームページで確認して欲しい。
実は、この「PHOTON ISW11M」は、この夏に米国の携帯電話会社Spint向けに投入された米国モデル「PHOTON 4G」とほぼ同じ仕様の製品だ。米国モデルは、auの通信方式「CDMA2000」だけでなく、NTTドコモやソフトバンクと同じ通信方式「W-CDMA」にも対応。他社のSIMを装着するためのSIMスロットも備えている。しかし、「PHOTON ISW11M」の場合は、「SIMスロットはあるものの、SIMカードは利用できない」と説明されており、auショップなどで電話番号などを本体に書きこんで利用することになる。少し残念な点だ(記事:吉川敦)。
背面にスタンドを備える。
*後ほど、デモ機の写真・動画を公開予定。件名に「Android」を追記しました。
UPDATE
バッテリー容量を当初1700mAhと記しましたが誤りで、正しくは1650mAhになります。訂正してお詫び申し上げます。
【情報元、参考リンク】
KDDI/プレスリリース