KDDIは26日、都内で2011年秋冬モデルの新商品発表会を開催し、京セラにとって国内初となるAndroid(アンドロイド)スマートフォン「DIGNO ISW11K(ディグノ)」を発表した。京セラは国内メーカーの中では比較的早い時期からAndroid端末に取り組んできたものの、これまでに発売されたモデルは北米市場をターゲットにしたものだった。待望の国内向けモデルとなる。
今回発表されたISW11Kは、同社にとって国内初となるスマートフォン。au向けに12月上旬以降に販売開始となる予定。
DIGNO ISW11Kは、デュアルコアCPUを搭載する秋冬モデルの他の端末と比較するとスペック上は特筆すべき点のない端末だが、触ってみると非常にオーソドックスで十分な体感性能を持つことがわかる。プロセッサは米Qualcomm製Snapdragon MSM8655 1GHz、内蔵メモリは1GB、ストレージ容量は4GB、外部メモリは最大32GBまで対応するmicroSD/microSDHCカードスロット、ディスプレイは4.0インチの有機ELで、解像度は480×800。ISW11Kのディスプレイは高コントラスト、鮮やかな発色性能、速い応答速度、広い視野角を持ち、写真や動画を美しく表示してくれる。
ディスプレイ表面は米Corning社の化学強化ガラス「Gorilla Glass」で覆われているので、傷や強度上の安心感もある。
カメラは背面に有効画素数約808万画素のメインカメラ、前面に約32万画素のサブカメラを備える。メインカメラではオートフォーカス機能、顔認識機能が利用でき、動画撮影は720pに対応。
型番が「ISW」で始まっていることからわかるように、WiMAXをサポートする。3G、WiMAX、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)を切り替えて快適なデータ通信を楽しむことが可能だ。さらに、テザリングをサポートしているため、DIGNO経由でノートPCや携帯ゲーム機、タブレットなどのWi-Fi端末をインターネットに接続することもできる。
件名に記したように、薄さ8.7mmのスリムボディもDIGNOの特徴の一つ。サイズは約65×128×8.7mm(暫定値)、重さは約130g(暫定値)。本体側面は色味と質感が異なる3つのレイヤーカラーで構成し、デザインにもこだわっている。Androidスマートフォンとしてのメインキーである「メニュー」「ホーム」「戻る」キーは、流行りのタッチタイプではなくハードキーを採用。必要最小限の高さと形状で押しやすい。
国内ケータイで定番とされる機能の中で対応するものは、Eメール(@ezweb.ne.jp)、Cメール、ワンセグ、おサイフケータイ、デコレーションメール、赤外線通信、緊急地震速報など。Bluetooth(2.1+EDR)、グローバルパスポート、WIN HIGH SPEEDにも対応する。
防水性能はIPX5/IPX7相当。内蔵バッテリー容量は1,200mAh。カラーラインナップはグラファイトブラック、オリーブグリーン、ブロッサムピンクの3色展開。なお、OSはAndroid 2.3.5。
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