Kindle Fireは、7インチのIPS液晶ディスプレイ(解像度:1024×600)を搭載し、一般的なAndroidタブレットに近い製品として登場する。ただし、あくまでもAndroidベースというだけであり、様々なカスタマイズが施されている。
例えば、一般的にタブレットの主な用途となるウェブサイト閲覧では、Amazon.com独自の技術が活かされたブラウザを搭載している。Amazon EC2を利用し、クラウド上で処理を行った上でブラウザに表示させるアクセラレーター技術「Amazon Silk」を採用し、データ容量の多いウェブサイトや多彩なコンテンツが盛り込まれているサイトでもスムースに表示することができる。このブラウザは「Split Browser」と名付けられている。米Adobe SystemsのFlash Playerにも対応する。
そして、UIもKindle Fire独自のものだ。ニューススタンド、書籍、音楽、動画、ドキュメント、アプリ、ウェブを手軽に利用できるように、それらに絞られたメニューが上部に表示される。非常にシンプルなので、コンピュータ機器の扱いに疎い方、初心者にとっても使いやすいUIかもしれない。
基本的用途はニューススタンド、書籍、音楽、動画、ウェブなどとしても、一般のアプリを利用することもできるので、ユーザーとアプリのラインナップ次第で用途範囲は広がる。アプリはAmazon.comが運営するAndroidアプリストア「Amazon Appstore」から入手・購入する。
書籍、文書、音楽、動画などの対応フォーマットは、書籍がKindleのazw、txt、pdf、mobi(プロテクト無し)、prc、doc/docx、aa/aax、音楽がaac、mp3、midi、ogg、wavで、動画がmp4、vp8、画像がjpeg、gif、png、bmpとなっている。
端末内に8GBのストレージが搭載されているものの、Amazon.comから入手する各コンテンツは、クラウドストレージ上に保管できるので、内蔵ストレージ容量を気にする必要は特にない。端末内から削除したとしても、再ダウンロードも可能だ。
ネットワークはIEEE802.11b/g/n準拠のWi-Fiのみで、3Gには非対応。プロセッサはデュアルコアなので、一般的なAndroidタブレットなどと同等クラスの動作パフォーマンスを示すものとみられる。端末のサイズは約190×120×11.4mmで、重さは約413g。
発売日は11月15日で、まずは米国のみでの販売となる。価格は199ドル。
下に掲載したのは、Amazon Silkの紹介動画。
【情報元、参考リンク】
Amazon.com/Kindle Fire