ソニーは5日、家庭用の小型蓄電池(ホームエネルギーサーバー)「CP-S300E」と「CP-S300W」を発表した。この2製品は基本的には同じ商品だが、出力周波数別に分けられている。50Hz版がCP-S300Eで、60Hz版がCP-S300Wだ。それ以外の仕様は同じ。両製品とも市場想定価格は15万円程度の見込み。
家庭用小型蓄電池は、停電時などに家電製品を動かす際に使うことを目的とする製品で、大容量の電池を搭載している。この電池をあらかじめ家庭用コンセントから充電しておき、万一停電した際などに使う。CP-S300E/Wには300Wh(ワット時)の容量の電池が搭載されている。
この電池はソニー製のオリビン型リン酸鉄リチウムイオンを正極に用いた電池で、長期間の繰り返し利用が可能な点が特徴とされている。具体的には室温23℃において1日1回の充電・放電をした場合で、10年以上の期待寿命が見込める性能だ。
容量の300Whの目安としては、テレビなら約2時間半、照明器具なら約10時間程度の駆動が可能。この場合、テレビは100W、照明器具は25W程度での想定時間だ。計算上はもう少し長く駆動させられるはずだが、実使用上はそれくらいの時間を目安と考えていた方がいいだろう。ソニーは、他の目安として扇風機なら約5時間、スマートフォンの充電なら30回程度フル充電させることができる、と説明している。
出力用のコンセントは2口用意されている。
また、筐体サイズはW210×H350×D270mmなので、かなり小さい。設置スペースはほんのわずかで済むはずだ。重さは約12kg。入力はDC19.5V/3.9Aで、搭載電池のフル充電には約6時間かかる。
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ソニー/プレスリリース
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