調査会社のMM総研は6日、2010年度のスマートフォン向けアプリ市場の利用実態調査レポートを発表した。レポートはクロス・マーケティングのモニターを活用したスマートフォンユーザー2,000人に対するアンケートやMM総研の既存データを活用した上で分析・作成されている。
調査レポートによれば、2010年度のスマートフォン向けアプリのダウンロード数は3億202万回に上る。これは無料・有料問わず、全てのアプリを対象としたもの。無料・有料アプリの内訳は、無料アプリが2億5,886万ダウンロード、有料アプリが4,316万ダウンロード。ユーザーの95.6%が無料アプリの利用経験があると回答しており、47.7%が有料アプリを使ったことがある、としている。
スマートフォンを購入し、利用しているユーザーの中で5割程度の方が有料アプリを使っていないことがわかる。
また、スマートフォン向け有料アプリのダウンロード課金市場は67億8千万円だ。これはダウンロード課金のみを対象とした金額であり、アプリ内課金は含まれていない。すなわち、スマートフォン向けアプリ市場全体の規模を示す数字ではないことに注意したい。今後大きく拡大することは確実とはいえ、2010年度における市場規模がまだそれほど大きくなかったことも確かだ。
次に、スマートフォン向けアプリ市場をOS別にみると、iOSのシェアが非常に高いことがわかる。無料・有料問わずアプリのダウンロード数では、iOSが72.7%、Androidが23.1%の内訳で、有料アプリのダウンロード課金市場においてはiOSが84.5%、Androidが12.2%となっている。iPhoneに比べてAndroidユーザーの方が有料アプリをあまり購入しない、という傾向は世界的なものだが、日本も同様であることが今回の結果からもわかる。
【情報元、参考リンク】
MM総研/スマートフォンアプリ市場と利用実態(2011年9月)
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