NTTドコモ2011年度第1四半期決算説明会資料より |
当初は、iモード向けコンテンツの1割に相当する約300社分のコンテンツが対応し、その後順次拡大する見込み。有料コンテンツの登録情報(会員情報)はスマートフォンへ引き継ぐことができる。
NTTドコモは7月29日に開催した2011年度第1四半期決算説明会においても、フィーチャーフォン向けサービスやコンテンツのスマートフォンへの対応予定をある程度詳しく明かしていた。その予定では、今冬以降にiモード向けコンテンツのスマートフォン対応(課金・認証システム、マイメニュー含めて)とiコンシェルの投入が計画されていた。
どちらも予定通り年内に導入されるようだ。前述したようにiモード向けコンテンツは早ければ11月、iコンシェルは何末までにリリースされる見込み。iモード向けコンテンツはマイメニュー自体の引き継ぎが可能で、ドコモマーケットからアクセスできるようになる。また、コンテンツを提供している事業者は、フィーチャーフォンと同様に月々の携帯電話利用料金と合算して情報料の課金・徴収をユーザーから行うこともできる。
巨大市場であるiモードビジネスをスマートフォンでも同じように展開できるようにする土台が完成することで、ユーザーにとってもスマートフォンへの移行に対する壁が低くなり、今冬・来春には移行の流れがより加速するものと予想される。
フィーチャーフォンにおけるユーザーの有料サイト・コンテンツの登録情報はドコモのサーバー側で管理され、ユーザーがスマートフォンへ機種変更した場合でもデータをそのまま引き継ぐことが可能になる。合わせて、電話帳、ブックマーク、写真などもサーバーに一括保管し、機種変更の際に引き継ぐことができるようになる。
5月に開催された夏モデル新商品発表会でもiモードコンテンツに関する言及があった
スマートフォンにはFlash Playerにも対応し、使い勝手の良いウェブブラウザが搭載されているため、PC向けウェブサイトを実用上ほぼ問題なく利用できる。そのため、iモード向けサイトやコンテンツへの需要がどこまで残るのかは疑問もあるところだが、iモード向けサイトを引き続き利用したいというユーザーが多くいることは間違いない。
いずれにしても、NTTドコモがiモードをスマートフォンへ対応させることは、幅広いユーザーをスマートフォンに取り込むために大きな役割を果たすことになるはずだ。
【情報元、参考リンク】
日本経済新聞
GAPSIS/NTTドコモ、iモード系サービスをスマートフォンへ順次投入。iチャネル、メロディコール、iコンシェル、マイメニューなど