バージョン6.0には複数の大きな機能改善があるので、ユーザーの方にはアップデートを薦めたい。
パフォーマンスの向上はバージョンアップの際、常に取り組まれていることなので改めて言うものではないかもしれないが、それでもバージョン6.0では、レンダリングの改良によってズーム処理の高速化と文字の鮮明化が実現され、画像表示も従来よりも滑らかになっている。
さらに、初回起動時にサイドパネルを自動的にスライドして見せることで、初めてのユーザーにも使い方がわかりやすく提示されるようになっている。Firefoxはタブがサイドパネルに表示されるUIだが、これは、上部に横並びでタブが表示されるPC向けブラウザに慣れている方にとっては戸惑う部分の一つとみられるため、Mozillaは簡単な紹介デモを導入した。
そして、今回のバージョンではUIの改善も行われている。最新のAndroid OSのデザインと調和するように、デザインを改善(Gingerbread テーマ)し、加えてタブレット向けの最適化も図られている。これにより、Android 3.x以降のOSを搭載するタブレットでも、従来バージョンよりも快適な利用が可能となる。
他にも下記改善事項がある。
- ユーザ体験をより円滑にするため、フォームアシスタント の統合を改善。
- アラビア語、ヘブライ語など、RTL レイアウトを使ったページのレンダリングを最適化。
- Web コンテンツによる タッチイベント の取得を可能にして、Web ページや Web サービスの操作性を改善するとともに、既存コンテンツとの互換性を向上(フェーズ 1 - シングルタッチのみ)。
- Web ページから IndexedDB ストレージを使用できるようにした。
- 加速度センサーとの連携により、端末の向き・傾きを Web ページから取得できるようになった。
- CSS プロパティ -moz-hyphens による自動テキストハイフネーションを実装。
- アニメーションを実現する CSS トランジション に対応。
- パフォーマンスとメモリ管理を改善。
- [ページ中を検索] [ページを共有] [PDF として保存] を Android のアプリケーションメニューへ移動。
- W3C の DeviceOrientation イベント仕様を実装。
- ホーム画面上の [パソコンで開いているタブ] を選択したとき、設定画面へ遷移するようにした。
- 「描画時デコード」有効時に WebGL テクスチャが破損する問題を修正。
- ブラウザツール (設定、ダウンロード、アドオン) とコンテキストメニューの Gingerbread テーマを改善。
- Gingerbread テーマの文字選択色を改善。
- SwiftKey キーボード使用時のクラッシュを修正。
Android Market/Firefox
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