一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は18日、6月の国内移動電話(以下、ケータイ)出荷実績を発表した。6月のケータイの国内出荷台数は前年同月比82.5%の309万6千台で、3か月連続のマイナスとなった一方で、7か月ぶりに300万台を超えた。また、JEITAは4月~6月の統計データも示し、この3か月間におけるスマートフォンの出荷台数が215万9千台に上ることが明らかになっている。この数字はケータイ出荷台数全体における32.1%に相当し、スマートフォン人気の高まりが示された格好となる。
4月~6月のケータイ総出荷台数は673万4千台で、前年同期比72.4%。全体では落ちているものの、スマートフォンに関しては前年同期比で573%となり、6倍近い数字を記録したことになる。フィーチャーフォン(従来型ケータイ)からスマートフォンへの移行が加速度的に進んでいることの表れだろう。
しかも、実際にはJEITAの調査データはあくまでも参考データにしかならないものだ。現実にはより多くのスマートフォンが出荷されている。というのも、JEITAの調査には米Apple製スマートフォン「iPhone」と韓国サムスン電子製「GALAXY SⅡ」などが含まれていないからだ。JEITAの調査対象となっているスマートフォンメーカーはNECカシオ(カシオも含む)、シャープ、ソニー・エリクソン、富士通東芝のみのため、前述したApple、サムスン電子のほか、韓国LGエレクトロニクス、台湾HTCの台数も含まれていない。
また、PHSについては、6月の出荷台数は19万3千台で、前年同期比234.2%と大きな伸びを示した。JEITAはこの理由を、新しい料金プランがユーザーに引き続き支持されたからとしている。
なお、JEITAは4月から四半期ごとのスマートフォンの集計を開始しており、今回がその第一弾の結果となる。
【情報元、参考リンク】
JEITA/2011年6月移動電話国内出荷実績
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