米Googleは15日(現地時間)、米携帯電話端末メーカーMotorola Mobilityを買収することに合意したと発表した。買収金額は125億ドル(約9,589億円)に及び、Motorola Mobilityの株式1株あたり40ドルの計算となる。この値は12日時点の終値に対して約63%のプレミアを乗せたもの。
なお、支払いは現金で行われる見込みで、今後当局の承認を受ける手続きを進め、最終的に2012年頭には買収を完了させる予定。Googleとしても巨額買収案件になる。
Motorola Mobilityは、米通信事業者Verizon Wireless向けスマートフォン「Motorola Droid」をヒットさせことたで、その後のAndroidスマートフォン市場で有力メーカーの一角を築くことに成功している。最近では、Googleが開発したタブレット向けOS、Android 3.x(開発コード「Honeycomb」)を搭載する最初のモデル(Motorola XOOM)を開発したことも記憶に新しい。ほかにも、多くのAndroidスマートフォンを世界中の通信事業者に提供中だ。
Googleが今回Motorola Mobilityを買収した理由は世界中で急拡大が続くAndroid市場の更なる成長及び同社のAndroid事業の強化のため。しかし、Googleが端末メーカーを手にしたことで、Motorola Mobilityと他の端末メーカーの扱いの違い、Motorola Mobilityが受ける恩恵が気になるところだろう。Motorola Mobilityがあからさまな優遇を受ける形になれば、他メーカーとしては競争力を得られにくくなる懸念がある。
しかし、Motorola MobilityはGoogleとは別の事業体として扱われ、他メーカーと同様にAndroidのライセンスを受け、その端末を開発・製造するメーカーとしての位置づけに変化はないという。今後も他のメーカーとの協力関係は継続・強化していく方針のようだ。
端末の開発における関係は基本的にはこれまでと変わらないことになり、Motorola Mobilityもライセンスを受けた一社にすぎないものの、今後同社からリリースされる端末への関心はこれまで以上に高まりそうだ。
【情報元、参考リンク】
Google/Google to Acquire Motorola Mobility
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