NTTドコモが今後、発電事業に乗り出すことが明らかになった。朝日新聞が8日に伝えた。7日、朝日新聞、日本経済新聞など大手各紙はNTTドコモの代表取締役社長、山田隆持氏へのインタビューを行い、同社の今後の事業展開に関する様々な内容を聞き出している。発電事業もその一つであり、山田氏は「環境にやさしい基地局をつくる。電力が余れば売電してもいい」と述べた、と朝日新聞は報じている。
同社の具体的な計画は、携帯電話の基地局の鉄塔周辺に、来年度から太陽光パネルや風力発電の設備を設置し始めることだという。設備が稼動した後、数年内を目処に基地局で余った電力は外部へ販売される形が築かれる予定だ。
NTTドコモが基地局にこれらの設備を用意することは震災時のインフラ確保の意味でも意義深いことで、ユーザーにとっても停電時などでも問題なく通信サービスを利用できる環境を得られる安心に繋がる。同社は2012年度に全国約10ヶ所を整備し、2013年~2015年度に電力の需給調整をITで最適化できるスマートグリッドの構築を目指すようだ。
3月11日に発生した東日本大震災以後、通信各社の取り組みにも大きな変化が見られる。特にソフトバンクモバイルは孫正義社長が多方面で大きな動きを見せており、そちらも注目が集まっている。
【情報元、参考リンク】
朝日新聞/ドコモ、発電事業参入へ 基地局で太陽光や風力
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