IT専門調査会社IDCは9日、2011年第1四半期(1月~3月)の国内携帯電話市場規模のレポートを発表した。同社の調査によれば、当四半期の国内携帯電話の出荷台数は前年同期比1.6%増の866万台。うちスマートフォンが占める割合は44.9%に達し、スマートフォン人気が実際の数でも実証された形となる。また、スマートフォン市場を牽引してきた米Appleが端末ベンダー別順位で国内市場初のトップ3入りを果たした点、そして米Googleが開発するOS「Android」を搭載した機種が290万台出荷された点にも注目したい。
単純な数だけで比較すると、Androidスマートフォンの出荷台数はiPhoneの約3倍に相当し、複数メーカーが複数の通信キャリアに対して多数のラインナップを供給している影響も感じさせる。
端末ベンダー別シェアでは、トップに立ったのは引き続きシャープで、23%を獲得。シャープは20四半期連続でトップを堅持し、まさに驚異的な記録だ。2位は事業統合を果たした富士通東芝で、21.5%。シャープとは僅差なので、今後逆転が起こる可能性も十分に考えられる。そして3位にAppleがつけた。シェアは11.4%だ。
「iPhone」という一つのモデルをソフトバンクモバイルのみに提供しているAppleが11.4%を獲得して3位に入った結果は快挙と言えるだろう。そして、それだけiPhoneが高い評価と人気を獲得しているとも言えるはずだ。
以下、パナソニックモバイルコミュニケーションズ(9.1%)、京セラ(9.1%)と続く。
そして、前述したように866万台中290万台をAndroidスマートフォンが占めた点も快挙だ。昨年4月にNTTドコモから販売されたソニー・エリクソン製「Xperia」がブームの火付け役となり、昨秋には「GALAXY S」(NTTドコモ)、「IS03」(au)がヒット商品になった。その後も「REGZA Phone」などの人気機種が多数登場し、Androidスマートフォンの認知度が増し、普及が加速している。
今夏は通信各社からより充実したAndroidスマートフォン・ラインナップが用意されている。
2011年第2四半期、第3四半期にスマートフォン占有率がどこまで伸びるのか注目だろう。
【情報元、参考リンク】
IDC/2011年第1四半期 国内携帯電話市場規模を発表
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