米Googleは米国時間10日、タブレット向けAndroid(アンドロイド)の最新バージョン、3.1を発表し、通信事業者Verizon Wireless向け製品「Motorola XOOM」に対して提供を開始した。
これまでのバージョンと比べてAndroid 3.1にはユーザーが一目で見分けられる点として、UIの改善がある。色や配置などが若干変化し、アプリリストがスクロール対応になり、ウィジェットのサイズが変更できるようになった。
さらに、ウェブブラウザにも「Quick Controls」メニューが導入され、広いディスプレイをより有効活用した操作性が取り入れられている。タブをサムネイル表示して切り替えたり、閉じたりすることができる。また、外部接続機器に関する機能追加もあり、USBホスト機能や「Open Accesory API」の導入がある。キーボード、マウスなどに加え、ゲームパッドなど様々なUSB接続機器を利用できるようになるほか、Android端末及びアプリ側からそれらをコントロールできる。
また、全体的なパフォーマンス性能も改善されており、アプリの起動・動作速度やウェブブラウザの速度なども向上しているようだ。
基本的に各種改善、機能追加などによりメリットがあるバージョンだけに、他の端末にも早く展開されて欲しいところだが、Googleは韓国サムスン電子製タブレット「GALAXY Tab 10.1」に対しては今後数週間を目処にリリースすると発表したものの、それ以外の端末に関する具体的予定は不透明だ。
しかし、Motorola XOOMのWi-Fi版についての予定がVerizon Wirelessから明らかにされた。同社は自社が販売を手がけるMotorola XOOMへのAndroid 3.1の提供を公式発表するとともに、その内容及びWi-Fi版の予定についても言及した。Wi-Fi版への提供はGALAXY Tab 10.1と同様に今後数週間以内を目処に、ということになるようだ。
この事は日本でKDDIが販売しているMotorola XOOMへのアップデート提供時期の予測材料にもなるかもしれない。最も早く提供されるWi-Fi版XOOMがVerizon Wireless向けとすれば、少なくともそれ以降になる。KDDIが販売するMotorola XOOMも、国内向けのカスタマイズはほとんどされておらず、素に近い。最終的にアップデートの提供はKDDI次第となりそうだが、技術的な壁は低いと考えていいはずだ。それだけに、場合によってはそう遠くない日にリリースされる可能性もあるかもしれない。ユーザーとしてはできるだけ早く入手したいところだろう。
【情報元、参考リンク】
Engadget/Motorola Xoom WiFi to get Android 3.1 update within the 'next several weeks'
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