米Adobe Systemsは米国時間12日、Flash Player 10.3をリリースした。Flash Playerの最新バージョンはWindows、Macなどのデスクトップ向けのほか、Android版も提供開始となった。今回のバージョンではセキュリティの強化とプライバシー保護、そしてバグフィックスなどが主な内容で、これらに関しては各プラットフォーム向けに共通する特徴。
Android版では、専用の改善内容も盛り込まれている。いずれも動画周りのバグフィックスで、サムスン電子製スマートフォン「GALAXY S」において、一部のH.264動画が再生されない場合がある問題の修正、米Motorola製の一部の機種で、1時間以上の長さの動画をストリーミング再生した際に、正常に表示できない問題の修正、台湾HTC製スマートフォン「HTC EVO 4G」で、一部の動画再生ができず、クラッシュする問題の修正などとなっている。
また、米Texas Instruments製プロセッサOMAP4(ARM Cortex-A9)を搭載する端末への最適化が図られた。
Android版はAndroid Marketのこちらのページからダウンロードできる。動作要件はAndroid 2.2(開発コード「Froyo」)以降で、Android 3.1もサポートする。
さらに同社は同日、Flash Playerの次期バージョン「Flash Player 11」の開発プレビュー版、開発コード「Incubator」の最新バージョンを公開した。Incubatorでは、G.711の音声圧縮をサポートし、動画をH.264/AVC形式にリアルタイムエンコードする機能が搭載される。Incubatorは現在Windows、Mac、Liux、Solaris向けで、下記URLで公開されている。
http://labs.adobe.com/technologies/flashplatformruntimes/incubator/
【情報元、参考リンク】
Android Market/Flash Player 10.3
Adobe Systems/リリース
Adobe Systems/Flash Player 11 Incubator
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