パレットプラザ、55ステーションなどのDPE(Development、Printing、Enlargementの略。フィルムの現像・焼き付け・引き伸ばし)チェーンで知られる国内DPE大手のプラザクリエイトが、スマートフォンの販売事業に本格参入することが明らかになった。日本経済新聞が26日に報じた。プラザクリエイトはDPEチェーンなどのイメージング事業、オンラインプリントサービス、スタジオ撮影サービスなど、写真を主としたプリント、イメージ関連の事業を行ってきたDPE大手だが、月内から全国の約900店舗を順次改装し、スマートフォン販売へ向けた準備に取り掛かるようだ。
これまでも携帯の王様、パレットプラザのケータイコーナーなどで携帯電話端末の販売事業を行っているものの、今回の展開により本格化する。
扱う端末はNTTドコモやKDDIなどのスマートフォンになる見込みで、各店舗にこれらの端末を扱う専用の売り場を設けるという。また、DPEチェーンならではの連携として、販売する端末にはプリント注文アプリを標準搭載させるようだ。
国内のスマートフォン市場は昨年後半以降に急激に拡大しており、NTTドコモ、KDDIは昨年度下期の6ヶ月間だけで両社合わせて数百万台に及ぶAndroid搭載スマートフォンを販売している。勢いは今年度に入っても継続しており、NTTドコモが販売するソニー・エリクソン製スマートフォン「Xperia arc」はヒット商品になっている。
今夏にはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルから多数の新製品ラインナップが用意される見込みで、スマートフォン市場の拡大傾向の継続は確実。プラザクリエイトはスマートフォン販売を今後の事業の柱の一つに据える考えのようで、今年度は全売上高の5割に相当する100億円の売上を目指すという。同社の2011年3月期(2010年4月~2011年3月)の売上見通しは日本経済新聞によれば約200億円。
【情報元、参考リンク】
日本経済新聞
プラザクリエイト
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