米AppleのiPhone、米Googleが開発するOS「Android」を搭載するスマートフォンが昨年世界的に爆発的な人気を示し始めたことで、国内のみならず全世界的にスマートフォン市場が急拡大している。この流れにコンシューマゲームメーカー各社も乗る動きを見せている。国内大手カプコンは北米の子会社Capcom Interactiveの社名を「Beeline(ビーライン)」に変更し、スマートフォン向けタイトルの新ブランドとして展開していく方針だという。日本経済新聞が19日に報じた。
同紙によれば、カプコンは19日にCapcom Interactiveの社名変更を行う。新ブランド、Beelineは北米のほか、国内の大阪、英国のロンドンにも拠点を構え、全体で30人~40人程度の陣容でゲームの開発にあたるようだ。2011年度内に8本程度のスマートフォン向けタイトルを投入する計画で、対応プラットフォームとしてiPhone、Androidが挙げられている。
また、国内大手スクウェア・エニックスも今夏にスマートフォン向けのゲームをリリースするようだ。
なお、スクウェア・エニックスはAndroidへの取り組みとしては、すでに「クリスタル・ディフェンダーズ」をリリース済みで、4月15日にはスマートフォン向け新プロジェクトの発表も行っている。新プロジェクトのジャンルは「アドベンチャーゲームブック」とされ、主要スタッフとして原作に月島総記氏、イラストに板鼻利幸氏、企画・プロデュースに橋本真司氏、監修に鳥山求氏が名を連ねている。
カプコン、スクウェア・エニックス共にビッグタイトルを複数抱えるメーカーだけに、今後のリリース作から目が離せない。さらに、この流れは両社のみならず他のメーカーにも波及、もしくはすでに現在進行形で準備が進められているはずだ。
UPDATE
カプコンは19日、ソーシャルゲーム事業における戦略子会社の設立及びグローバル展開に関する発表を行った。同社は今後の市場展開を睨み、スマートフォン向けにソーシャルゲームをグローバルに展開することが事業成長の重要な鍵になると述べている。セカンドブランドとして「ビーライン」を立ち上げ、スマートフォン向けソーシャルゲームの開発に取り組んでいく。
カプコン/プレスリリース
【情報元、参考リンク】
日本経済新聞
カプコン
Capcom Mobile
スクウェア・エニックス
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