みなさん、こんにちは。上海Androidの会の中尾です。
先々週、先週と中国で家電総合メーカー大手2社が相次いでAndroidをベースとしたスマートTVの発表を行いました。まずそれぞれの製品紹介の前に中国の液晶テレビ人気調査を見てみましょう。こちらはインターネット調査会社のZDCが報告している2011年2月度の液晶テレビメーカー別人気ランキングです。
1位に索尼(ソニー)、3位に夏普(シャープ)と日本企業がランキングされているのは嬉しい限りですが、今回の主役は彼らではなく、それぞれ4位と7位にランキングされている创维(Skyworth)とTCLの2社です。
まず4位の创维(Skyworth)は2011年3月30日に北京でAndroid搭載3DスマートTVを発表しました。
E96RSシリーズという製品名で初回出荷では42、47、55インチの3タイプが用意されるそうで、ARM社やAmlogic社とも協力しておりチップセットにはAML8725-Mが搭載されているそうです。
OSには先に紹介したとおりAndroidが採用されており、バージョンの明記はないのですがFlash 10.1が動作するということからAndroid 2.2以上が搭載されていることは間違いなさそうです。
Androidを採用する魅力の1つでもあるアプリケーションストアなども当然準備されています。创维(Skyworth)の2011年のコンセプトは「家庭内スマートセンター」らしく、Androidを搭載した大型液晶のTVと同じく、Androidを搭載したスマートフォンやタブレットをシームレスに連携した提案などを今後行っていくのでしょうね。
続いては第7位のTCLです。
TCLは2010年6月と早い段階でAndroid TVの発売を発表していましたが、それがいよいよ現実となってきたのが最近行われたAndroid TV向けの独自アプリストアの発表会でした。
Androidアプリ開発者向けのアプリ登録が行えたり、技術資料が公開されているサイトも既にオープンしています。
既にアプリケーションの登録も可能でした。
製品としてはX9200、V8200、P7200というシリーズで32~58インチまで幅広くラインナップされるそうです。
先述した人気ランキングにはランクインしていませんでしたが、これまた大手の海尔(Haier)や康佳(KONKA)などもAndroid TVの発売を明言しています。
2011年の中国Android市場はスマートフォンやタブレットばかりでなく、Android TVの市場も活性化してきそうです。また、それにあわせて大画面の特性を活かした新しいアプリやソリューションなども誕生してくるでしょうから、そちらにも今後注目していきたいと思います。
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