Sony Tablet。左がS1、右がS2。 |
S1、S2ともにOSには米Googleが開発したタブレット向けOS「Android 3.0」を採用。Android 3.0はAndroid 2.x系と異なり、大型スクリーンでの利用に最適化されたバージョンで、広いスペースを無駄無く、効率的に活用することができるOS。Sony TabletはAndroid 3.0を採用することで、ウェブブラウジングやメール、インターネット上の動画やゲーム、電子書籍などのコンテンツを快適に楽しめることが期待される。プロセッサは両モデルともNVIDIA Tegra 2 デュアルコア。
S1とS2の違いは上図からも一目瞭然だが、本体デザインから大きく異なる。S1は9.4インチのディスプレイを搭載した一般的タブレット形状の端末で、オーソドックスな利用が想定される。ただし本体デザインは、重心を片側に寄せた偏重心デザインになっており、手に持ったときの軽量感と安定したホールド感が得られるという。
一方のS2は、5.5インチのディスプレイを2つ備える折りたたみタイプの端末。2つのディスプレイを合わせて使うことで大画面の利便性も確保され、また、折りたたむことでコンパクトに携帯できる。それぞれのディスプレイに別々の機能を表示することも可能で、従来のタブレットとは異なる閲覧性、操作性を実現している。
また、ソニーが運営・提供するネットワークサービスへの対応も特徴で、「Qriocity(キュリオシティ)」をサポートする。Qriocityでは動画、音楽コンテンツが提供され、Sony Tabletで利用することもできる。さらに、「PlayStation Suite」にも対応し、高いクオリティのゲームを楽しむことも可能。PlayStation Suiteは新しいゲームプラットフォームで、現在はソニー・エリクソン製スマートフォン「Xperia Play」のみが対応している。今後は次世代携帯ゲーム機「NGP」(コードネーム)もPlayStation Suite対応機としてリリースされる。S2については下の画面にコントローラを表示させてゲームを遊ぶこともできる。
Qriocity、PlayStation Suiteに加え、同社が運営するオンラインブックストア「Reader Store」の電子書籍販売サービスとも連携する。
この3つのサービスとの連携により、動画、音楽、ゲーム、電子書籍コンテンツを楽しむ事が可能となる。
さらに、S1は赤外線機能を備え、ソニー製テレビ「ブラビア」などの様々なAV機器のリモコンとして利用することもできる。Sony Tabletで家庭内の機器をコントロールし、コンテンツの新しい楽しみ方が提供できるとしている。S1、S2ともにDLNA機能も搭載する。
Sony TabletについてGoogleのモバイル担当上級副社長アンディ・ルービン氏は次のように述べている。
「アンドロイド3.0は、大画面を採用するモバイル端末、特にタブレットに向けて開発し、新しい次元のユーザーインターフェースを搭載した新アンドロイドプラットフォームです。“Sony Tablet”の登場が、ユーザーが待ち望むアプリケーションの開発やネットワークサービスの発展を、さらに加速させていく期待感に興奮しています」
以下、S1とS2の画像。
Sony Tablet S1
Sony Tablet S2
【情報元、参考リンク】
ソニー/プレスリリース
ソニー/ITモバイルミーティング