2010年は日本のみならず世界的にスマートフォン市場が大きく拡大、成長した1年で、2011年はその流れがより加速している。一方、フィーチャーフォンの販売台数は減少しており、これまでフィーチャーフォン向けのサービスを提供してきた企業の業績が悪化する懸念もある。既存のフィーチャーフォン向けに様々なアプリケーションを提供してきたACCESSもその煽りを食っているようだ。
同社は12日、人員削減等の組織合理化及び役員報酬の減額に関する発表を行った。
人員削減は希望退職者を200名程度募集する。募集期間は5月23日から5月31日で、退職予定日は翌月末の6月30日の予定。当然ながら退職者に対しては所定の退職金の他に特別退職一時金が支給され、希望者に対しては支援会社を通じた再就職支援が行われる。しかし、この人員削減規模は大きい。
同社は単体で574人、連結で1136人(2011年2月末現在)の従業員を抱えるが、200名は相当な数にあたる。
また、役員報酬は最高経営責任者が月額報酬の100%を6ヶ月分、最高財務責任者が同30%を3ヶ月分、その他取締役(社外取締役を除く)が同10%を3ヶ月分減額する。
これらの措置を採る理由は前述したように市場環境の変化による影響が大きいようだ。同社は「無償プラットフォームソフトの急速な台頭によりACCESS Linux Platform(以下ALP)事業における収益計画が困難となっていること、スマートフォンのシェア拡大により従来までの当社の収益基盤であったフィーチャーフォンの出荷台数が減少していること等、当社を取り巻く事業環境は急激に変化しております」と述べている。
人員を削減することでコストを削減し、収益・コスト構造を抜本的に改善することを目指すという。
なお、ACCESSはAndroid向けの取り組みも進めており、すでに多数のアプリをリリースしている。ウェブブラウザ「NetFront Browser」、文字入力ツール「Graffiti for Android」、オフィスアプリ「NetFront Documents」、DLNAアプリ「NetFront Life Connect」、青空文庫アプリ「i文庫 for Android」などだ。
【情報元、参考リンク】
ACCESS/プレスリリース(PDF)
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祇園精舎の鐘の声
返信削除諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ