米調査会社ABI Researchは今後のスマートフォン市場に関する予測レポートを発表した。同社のレポートによれば、昨年急激な成長を見せた米Google開発のOS「Android」が今後も順調な伸びを見せ、2016年にはスマートフォン市場で45%のシェアを握ることになるとの予測だ。
また、近年のスマートフォン市場を引っ張ってきた米Appleの「iPhone」も依然として堅実な成長を続け、2016年には市場シェア19%を獲得する、と予想している。iPhoneは2010年の時点でシェアを約15%記録しているため、今後数年の伸びとしては一見少なくみえるが、市場全体の規模が大きく拡大していくことを考えると、出荷台数ベースでは大きな成長ということになる。
Androidの場合は複数のメーカーが端末を開発し、また通信事業者独自の機能・サービス・アプリを追加したり、メーカー独自のUIを載せることも可能なため、今後も採用例が増えるものと見られている。
なお、同社の上級アナリスト、Michael Morgan氏はフィンランドのNokiaが開発する「Symbian OS」は今後2年以内に市場から姿を消すことになるだろう、と語っている。さらに同氏はSymbian OSの抜けた穴をAndroidを始め、韓国サムスン電子の独自OS「Bada」、カナダResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry」などが埋めていくことになると見ている。
しかし、同社はRIMの「BlackBerry」は今後、市場全体で見た場合にはシェアを落とし、2016年の時点では14%程度になると予想している。
そして米Microsoftの「Windoows Phone 7」に関しては予測が難しい。NokiaがMicrosoftと提携したことによって、Windows Phone 7の普及が進むと考える意見も多いが、実際には難しいとの声もある。
少なくとも2010年及び2011年初頭の状況から順当なイメージを広げれば、AndroidとiPhoneが今後もシェアを拡大していくことは間違いなさそうだ。
【情報元、参考リンク】
ABI Research
Android Community/ABI RESEARCH SAYS ANDROID WILL SEIZE 45% OF SMARTPHONE MARKET BY 2016
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