NTTドコモは9日、韓国の通信事業者KTと、Android搭載端末を利用したNFC(Near Field Communication)サービスの日韓間における相互利用に向けた準備に取り組むことを発表した。日韓でシームレスに連携したNFCサービスの提供を2012年末に開始することを目指すことで両社は合意した。
現在、NTTドコモは両国の通信インフラ環境に適したサービスを提供するために必要な端末・ネットワーク・課金プラットフォームの仕様に関して、KTと定期的に開催している事業・技術協力委員会において「NFCサービス共通基本仕様」の検討を進めている段階にある。
NFCは近距離無線通信規格であるType A、B、FeliCaの上位互換のある国際標準規格のことで、Androidでは2.3(開発コード「Gingerbread」)からサポートされている。米Googleブランドのスマートフォン「Nexus S」にはNFCのチップが搭載され、この機能を利用することができる。2011年は各国でNFC対応Androidスマートフォンが多数リリースされる見込みで、早いスピードで普及する可能性も考えられている。
国内ではソフトバンクモバイル、KDDIらも実証実験に取り組んでいる。
NTTドコモは2004年から提供開始したおサイフケータイで培った経験を活かし、日韓両国のユーザー向けにクーポン、支払い、交通などの分野でシームレスに連携したNFCサービスを確立することを目指す。
さらに、世界的なペイメントブランドVisa.、NFCチップベンダー・端末ベンダーサムスン電子、SIMカードベンダージェムアルトと戦略的関係を構築し、日韓のモバイル非接触ICサービスに対応するスキーム作りに取り組む。また、三井住友カード、ビットワレットと共に、日韓での相互利用可能なモバイル非接触ICサービスの日本での利用環境整備にも掛かる予定という。
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NTTドコモ/プレスリリース
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