とても画期的なアプリとしてiPhoneで注目された「LISTER」のAndroid版がソーシャルグループウェアから1日にリリースされた。価格は無料。Android Marketで「lister」で検索すればヒットする。このアプリは普段使っているメールアドレスに送られてくる様々なメールに記されている送信者の署名欄から情報を自動抽出、リスト化し、管理することができるもの。ただし、このアプリの利用に関してはプライバシー周りで何点か注意事項があるので、導入は記事の最後に記したそれを読み終わった後にされることをオススメしたい。
通常であればアドレス管理や名刺管理はデータの登録や編集で手作業が必要になるが、LISTERは自動的に行ってくれる。
使い方はまず最初にアプリを起動してからLISTERのユーザー登録を行う。データは全てLISTERのサーバ上に保存される形になるため、ユーザー登録が必要だ。続いてデータを抽出する解析対象となるメールアカウントを登録する。登録できるアカウントはIMAPに対応したもので、Gmail、Yahoo!、MobileMe、AOLは登録しやすいように最初から項目が用意されている。Gmailの場合は、Gmail側の設定でIMAPのアクセスを予め有効にしておく必要があるので、その点は注意して欲しい。
設定はこれで完了。
解析されたデータは名前、よみ、メール、組織名、会社HP、郵便番号、住所、TEL、FAX、関連URLなど項目別に登録され、あとから見てもチェックし易い形になる。また、抽出元の署名欄の元データを表示させることも可能。端末のメニューキーを押して「署名を確認」ボタンを選べばいい。
その他、データがサーバ上にアップロード・保管されているため、パソコンやiPhoneアプリからも利用することができる。しかし、現在のバージョン1.0.0では編集機能やエクスポート機能が実装されていないので、一度登録されたデータをアプリ内で編集・修正することはできない。これらの機能に関しては2月中に提供予定のバージョンアップでサポートされる見込み。
とても便利で画期的なサービスだが、以下、冒頭で触れた注意事項に関しても説明しておきたい。
まず、LISTERでは登録したアカウントのメールをシステムが自動的に解析する。すなわち、プログラムとはいえ登録アカウントのメールが全てスキャニングされることに注意して欲しい。一般のクラウド型サービスの場合は、結果のデータのみをアップロード・保管するものが多いと思うが、LISTERの場合は結果のデータを得る前段階、すなわちメールの解析をシステム側に委ねるため、メールアカウント情報が必要になる点が大きく異なる。また、解析結果のデータ(署名欄の元データ及び管理データ)は全てLISTERのサーバで保管される。名刺データは個人情報の塊のため、その点も注意が必要だ。そしてもう1点。登録アカウントデータの編集・削除はアプリ内からはできず、ウェブ版にアクセスしなければならない。例えばアカウントを削除したい、ユーザー登録を解約したい、となった場合、ブラウザからウェブ版にアクセスしてその作業を行う。
個人情報を扱うウェブサービスの場合はどうしてもプライバシー周りで不安や心配事項が付きまとうのが常で、念のため気になる注意事項を記した。導入される場合はこれらの点を注意した上で行って欲しい。
【情報元、参考リンク】
LISTER
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このアプリ、勝手に名刺の宛先に自分を騙ってメールを送るので要注意。かなり危険なソフトです。
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