中国移動、中国電信と紹介してきましたので、今回は中国聯通(チャイナ・ユニコム)のAndroidへの取り組みについて紹介したいと思います。
中国聯通は3GにWCDMA方式を採用しているおかげか、海外ベンダーのAndroid端末が非常に充実しています。
上2つの写真は中国聯通の直売店で配布されているパンフレットで、3Gスマートフォン端末が掲載されているのですが、全14機種のうち過半数を超える9機種がAndroid端末になっています。
また、その他店頭では大きめの販促用POPがあちらこちらに飾られており、2年契約でAndroid端末を0元で入手しましょう、というのも訴求されていたりします。
左写真:Galaxy Sの大型POP、右写真:レノボ楽Phone+2年契約で0元という訴求POP
また、カタログには掲載されていませんが最近発売されたモトローラのMilestone 2などもWCDMA方式なため中国聯通のSIMで利用可能です。
再三お話したとおり中国聯通は3G方式にWCDMAを採用しているため海外の端末と相性がよく、上述のように中国で正規に販売されている端末だけでなく輸入モデルで利用できる端末が非常に多いのも中国聯通の優位性かもしれません。
ただいくつか気になる点もあり……
まず1つ目はUphoneの存在です。
これは中国移動のOPhoneと同様にAndroidをベースとし、中国聯通がカスタマイズ開発したUniPlusというOSを搭載する端末を指すのですが、Uphone自体は2009年中頃から構想が発表されており、2011年1月にはモトローラなどから5機種ほどの端末が発売されるという発表があったのですが、執筆時点(2011年2月9日)では発売されていません。
もう1つはそれに関連したアプリケーションサイトです。
こちらも中国移動のMobileMarketと同様なUnistoreというアプリサイトが昨年中頃に発表されたのですが、未だ公開には至っていません。
そして最後は、大きなお世話かもしれませんがWebでの販促があまり上手くないということ。せっかく魅力的なAndroid端末を数多く取揃えているのに、公式Webサイトで紹介されているのは以前から発売されているモデルのみで、あまり更新がされていません。
細かくは調べていませんが、このあたりの販促は中国聯通の各省や直轄市のWebサイトに任せているのか、店頭販売重視型なのかもしれませんが、いささかもったいないな、と(^^
さて、これでザッとではありますが中国モバイル3大キャリアのAndroidへの取り組みを紹介しましたので、次回以降では端末ベンダー、を切り口にAndroidへの取り組みなどを紹介していきたいと思います。