参考イメージ図:auかんたん決済ページより |
先日の記事では取り組みの一つとして、今春発売予定のシャープ製端末「IS05」の仕様変更が検討されていることを紹介した。IS05は昨年の発表当初は800MHz駆動のCPUを搭載するモデルとされていたものの、現在は1GHzへの引き上げが検討されており、評価中だという。評価及びそれに基づく判断結果次第ではIS05は1GHzのCPU搭載モデルとして発売される可能性がある。
さらに、同社は端末以外に関すること、特にAndroid au全体における予定もいくつか明かしている。
セッションを担当したのはKDDIのサービス・プロダクト企画本部プロダクト企画部課長を務める上月勝博氏。同氏は記念すべきau初のAndroidスマートブック「IS01」のリリース話から振り返り、2010年のKDDIのAndroidスマートフォンに関する取り組みや考え方、そして今後の計画を順を追って説明した。
そして、今後の計画の話の中でキャリア課金に関する新たな取り組みが明らかになった。
Androidのアプリを入手する場としては米Googleが運営する「Android Market」が真っ先に挙げられ、実際多くのユーザーが最も多く利用しているアプリストアはAndroid Marketだと思う。しかし、Android Marketで有料アプリを購入するにはGoogleの決済サービスである「Google Checkout」を利用するしかなく、決済手段もクレジットカード支払いになる。
これはフィーチャーフォンでキャリア課金に慣れたユーザーにとっては一つの大きな壁で、多様な支払い方法への対応や同様のキャリア課金実現を要望する声が多く聞かれる状況にある。
そこでKDDIもキャリア課金への対応準備を進めているようだ。上月氏は、今後Android Marketでのキャリア課金(auかんたん決済)対応を予定していることを明らかにした。
左:KDDI、上月氏。右:該当のスライド資料
実現すれば利便性は大いに高まる。待望のサービスといって過言ではないはずだ。ユーザーのみならず、国内のアプリ開発者/パブリッシャーにとってもビジネスの後押しになる。とはいえ、対応実施の具体的時期や詳細についてまでは言及されていない。今後のAndroidスマートフォン普及の上でもとても大きなステップになるため、続報を待ちたい。
【情報元、参考リンク】
Android Bazaar and Conference 2011 Winter
KDDI/auかんたん決済