米Googleは2011年、Androidプラットフォームの有料アプリ市場拡大を目指して様々な施策を準備しているようだ。米サンフランシスコで現地時間25日に開催された「Inside SocialApps 2011」にスピーカーとして参加したEric Chu氏(Google, Android Platform Group Manager)が明かした。Chu氏は有料アプリ市場を成長させるため、いくつかの対策を導入する予定だと述べている。
特に注目すべき内容はアプリ内課金システムの導入だ。
これは特にゲームアプリなどに大きな影響を与えるだろう。国内外問わず、ソーシャルゲームなどにおける有料アイテム販売の市場規模は拡大している。アプリのデベロッパー/パブリッシャーにとっては有料アイテムの販売はとても魅力的な収益源になり、おそらく有力なゲームデベロッパーのAndroidへの参入を促すこともできるだろう。また、電子書籍や雑誌のストアアプリ及びそのサービスにとってもキャリア課金システムは有益かもしれない。このシステムは今四半期(1月から3月)中にも提供される見込み。
次にGoogleは有料アプリの“キャリア課金”拡大も目指している。これまでのところ米通信事業者ではAT&T、日本ではソフトバンクモバイルらがAndroid Market上の有料アプリの代金支払いを携帯電話料金と合算して支払うことのできる“キャリア課金”に対応させてきたが、今後はより多くの通信事業者でサポートされるようだ。国内ではKDDIがau向けAndroidスマートフォンでサポートさせる方針を表明している。
また、Android Marketにはアプリの検索性がよくないとの不評もある。特に評価システム(レビュー)、そのデータを利用したランキングシステムなどに改善の余地があるとの意見が多い。Googleはこの点も対応するようだ。良いアプリをユーザーが見つけやすくするために、ランキングアルゴリズムの調整などの対処が採られる予定。
ほかにもソーシャル性向上へ向けた施策など様々な準備に取り組む計画だという。
【情報元、参考リンク】
Forbes/Unhappy With Slow Growth Of Android App Purchases, Google Talks 2011 Roadmap
Inside SocialApps 2011
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