米Googleが6日に発表した自社ブランドの最新スマートフォン「Nexus S」のスペックが、一部の地域向けモデルに関しては標準仕様と異なることが明らかになっている。米国、英国向けに販売される標準モデルはディスプレイにSuper AMOLEDを採用するが、ロシア向けについてはSuper Clear LCDになるようだ。また、ロシアでの発売時期は2011年2月になる見込み。ディスプレイの変更に伴い、端末の消費電力も変わるはずなので、連続使用時間や待受可能時間も異なる可能性が高い。もちろん、ディスプレイの表示の印象も有機ELとは異なるので、人それぞれ好みも分かれるだろう。
しかし、ディスプレイ以外のスペックが変わることはないようだ。ベースは同じで、ディスプレイだけ異なるというパターンは台湾HTCが手がけたNexusシリーズの初代モデル「Nexus One」でも見られたこと。当時はディスプレイパネルの製造を手掛ける韓国Samsung Mobile Display社の生産・供給能力が需要を満たせず、端末ベンダーがパネルを潤沢に入手できないため、やむを得ない措置とされていた。それによりNexus OneはSuper TFTに変更になった。同じ例はHTCの「HTC Desire」でも生じている。基本的に現状はこれらの製品に限らず、モバイル向け有機ELパネルの需給バランスが完全に崩れており、高い需要に供給が追いつかない状態になっている。
今回のパネル違いモデルをリリースする件も同様の理由かもしれない。
【情報元、参考リンク】
IntoMobile/Some Google Nexus S phones will have Super Clear LCD screens
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