マカフィーは10日、Android端末向けのセキュリティソリューション「McAfee VirusScan Mobile for Android(マカフィー ウイルススキャン モバイル フォー アンドロイド)」の提供を開始した。実際には、McAfee VirusScan Mobile for Androidはソフトバンクモバイルが販売を手掛けるAndroid端末のユーザー向けに「スマートセキュリティ powerd by McAfee」として提供される。日本市場への投入が開始されたとはいえ、現時点ではソフトバンクのユーザー向けになる。
対象端末はソフトバンクで販売されている各Androidスマートフォン。アプリはAndroid Marketから入手できる。
スマートセキュリティ powered by McAfeeはまず、12月10日からソフトバンクの「スマートフォン基本パック」、「スマートフォン法人基本パック」(ともに月額498円)のサービスの1つとしてスタートする。将来的にはスマートフォンセキュリティ powerd by McAfee単体での提供も予定されており、2011年3月に開始される見込み。
このセキュリティソリューションはマカフィーにとっても初のAndroid向けサービスになる。
Androidは米AppleのiPhoneと比較してアプリマーケットのオープン性が高い分、セキュリティ面の弱さが指摘されている。それだけにマルウェアが存在できる余地があり、実際に複数の該当アプリが発見されている。これまでのところ、全世界的に甚大な被害をもたらした例はまだない。しかし、今後に関してはセキュリティ面はプラットフォームの発展における懸念点の一つと考えられている。
マカフィーだけでなく、他のセキュリティソフトウェア企業もAndroid向けソリューションの開発に取り組んでおり、2011年には多数の選択肢が出てくるはずだ。
マカフィーはスマートセキュリティ powered by McAfeeの提供にあたり、同社のモバイルエンジニアリング・プログラムマネージャー、石川克也氏の次のコメントを発表している。
「セキュリティの観点で見たスマートフォンは、もはや携帯電話やスマートフォンという別カテゴリーの商品ではありません。PCと同様に、インターネットアクセスにおける主要なエンドポイントの1つとしてとらえるべきであり、ユーザーと一緒に付いて回る脅威に対しては、利用場面に応じたセキュリティ対策が必要です。サイバー脅威は常に進化しており、新種のマルウェアはいつ発生するかわかりません。ユーザーは、マカフィーのVirusScan Mobileテクノロジを搭載されたスマートフォンを使用することで、急速に変化しつつあるモバイル環境に対しても、自分のモバイル生活を安全に拡張していくことができるでしょう」
VirusScan Mobileテクノロジは、インストールされたソフトバンクのAndroid搭載端末をマルウェアから防護し、個人情報の安全を確保し、外出中でも重要な通信機能が正常に動作するよう機能させるもの。また、自動アップデート機能を搭載しており、新たな脅威が見つかると即時にモバイルデバイスを防護する。
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