HTC、2011年の計画は今年の約3倍にあたる6,000万台へ

台湾HTCがスマートフォン・メーカーとして世界的にブランド認知度を高め、飛躍の時を迎えているのは誰の目にも明らかだが、2011年は更に大きなステップを踏むことになるかもしれない。同社は来年、2010年の約3倍にあたる6,000万台の端末を出荷する計画を描いているようだ。DigiTimesが10日に報じた。同サイトによれば、HTCは端末の部品サプライヤーに対して、2010年の2,000万台から6,000万台にまで一気に生産数を引き上げることを伝えたとされている。

最終的な年間の出荷数、販売台数は2011年を迎え、さらには1年を終えてみないことにはわからないが、同社は現時点でそれだけの成長を見込んでいるようだ。DigiTimesはこの情報を生産に関わる関係者から得たとしている。

しかし、僅か1年間で生産能力を3倍にまで引き上げられるのかという現実的な問題も懸念される。この点に関しても同社は取り組みを進めているようだ。HTCは自社初めてとなる外部への生産委託を始めると、台湾の経済紙「経済日報」が伝えている。HTCが自社生産と委託生産をどのような割合で配分するのかはわからないが、委託生産数が莫大な台数に上ることは間違いない。それだけに、委託製造業者にとっても大きな受注案件になるはずだ。

なお、仮に年間6,000万台の計画を達成した場合、HTCは2011年の全世界携帯電話端末出荷台数ランキングでトップ5圏内に浮上する可能性がある。もちろん、順位は他社の数字によって変動するのでわからないものの、一気に上位に食い込んでくるかもしれない。

【情報元、参考リンク】
DigiTimes/HTC aims to roll out 60 million handsets in 2011
EMSOne/HTC、スマホの一部生産を外部委託へ　FlextronicsとPegatronら争う