ソフトウェアの内外問わず大きな影響を与える変更は、地図の描画データが画像からベクタデータに変わることだ。これにより通信データ量が大幅に削減できる上、アプリケーション上での描画速度も向上する。描画速度が良くなるということはスクロールもズーム処理も軽快になるということだ。これまではハードウェア資源が限られるスマートフォンではPCほど軽快なGoogle マップではなかったが、Google Maps for Mobile 5.0からは遜色ないレベルになる可能性が高い。
次に大きな変化が3D化だ。建物によるものの、3D情報が存在する建築物は3D表示が可能になる。そして3D化に伴い、2本指を使って表示を回転させたり、傾けることのできる操作が加わる。バードビュー状態で地図をぐりぐりと動かせるようになるので、従来のGoogle マップとは全く異なる体感を得られるはずだ。
とはいえ、Google Maps for Mobile 5をフルに動かすにはハードウェア要件も絡む。機種によっては全ての機能をサポートすることができないので注意してほしい。現時点でわかっている対応機種はDroid、Droid 2、Droid X、Droid Incredible、HTC EVO 4G、Samsung Galaxy S、Google Nexus Sなどだ。その他の機種に関しては不明ながら、Google Maps for Mobile 5のリリース時に改めてアナウンスされるだろう。もしくは、リリース後に各コミュニティや掲示板、Twitterなどでチェックして欲しい。
今回はGoogleがGoogle Maps for Mobile 5のデモ動画を公開したので紹介したい。