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3D表示対応、ベクタデータ化、動作速度改善、自動画面回転など大幅な機能改善がみられるGoogleマップ 5.0がリリース

米Googleは現地時間16日、Android向けのGoogleマップ・アプリの最新アップデートの提供を開始した。最新バージョンは5.0で、Android Marketで配信されている。通常GoogleマップはどのAndroidスマートフォンにもプリインストールされているので、Android Marketで「マイアプリ」タブを選び、その中からGoogleマップを探してアップデートを適用する。もしくは直接検索してからでも大丈夫だ。


今回のアップデートの最大の特長は3Dマップへの対応だ。これはGALAPAGOS 003SHやLYNX 3D SH-03Cなどでいう立体視に関する3Dとは異なる、スクリーン内での3Dデータ表示のことだ。従来は2D、すなわち平面データのみの表示だったGoogleマップだが、今回から3Dデータが存在する建物に関しては3Dで表示されるようになった。例えば東京駅周辺などを見てみると、いくつかのビルが3Dで描かれていることがわかるはずだ。もちろん、データがない建物は3D表示されないので、地方などではあまり意味のない機能になるし、東京についてもそれほど多くの建物が対応しているわけではない。

しかし、純粋に面白い機能なのでぜひ試してみて欲しい。3D表示のコントロールは2本指で行う。2本指で画面にタッチし、そのまま上下にドラッグすると視点が傾く。指をひねると回転する。ズーム処理は従来どおり2本指の間隔を開いたり閉じたりするピンチ操作で可能だ。

そして、もう一つ便利な機能追加がある。コンパスモードで自分が向いている方向に地図を回転できるようになった。これはGoogleマップのスクリーン右上に表示されている[現在地]ボタンを2回タップすればいい。その後に端末を適当にゆっくり回転させてみて欲しい。地図が追随して回転するはずだ。

さらに、ネットワーク回線が中断した場合の処理も改善されている。地図のキャッシュとオフラインでの別経路検索が改良されたことで、より利便性が高まっている。特にキャッシュに関しては事前に先読みする機能も加わり、ネットワーク状況に左右されにくい利用が可能になっている。

そして忘れてはならない改善が、地図データ自体の変更にある。これまでは各スケール別にマップの画像データが用意され、それを逐次読み込む形が採られていたため、スクロールやズーム操作を行った場合の動作速度が緩慢だった。表示が更新されるのを待つ時間が多く、決してスムースとは言いがたかった。しかし、今回のアップデートにより、ベクタデータに変更になった。これにより扱うデータ量が減り、それに伴い動作速度が改善された。適当にスクロール操作してみればすぐに気付くことだが、実際に描画速度が速くなっている。

なお、Googleマップ 5.0の動作要件はAndroid 1.6以降。ただし、3D表示やオフライン機能などの一部の機能はAndroid 2.0以降が必要。

3D表示における操作方法などは下のPR動画を見ればすぐにわかるはずだ。


【情報元、参考リンク】
Google Mobile Blog/The next generation of mobile maps

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